実はいろいろある「偵察」のお仕事 なぜ偵察用車両で射撃競技会? 陸上自衛隊の場合

「偵察」といっても種類がある

 ひと言で「偵察」とはいいますが、陸上自衛隊においてその内容は、大きくわけて2種類あり、それぞれ「隠密偵察」「威力偵察」と呼称します。

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勢いよく前進したのちに、急ブレーキをかけて射撃態勢に移行する。タイヤチェーンの摩擦で地面から白煙が上がる(武若雅哉撮影)。

「隠密偵察」とは先にふれたような、敵に見つからないようこっそりその情報を収集するという、いわゆる一般的な偵察のイメージと思われるものです。

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全力で前進する偵察警戒車。巻き上げる泥にその力強さが見える(武若雅哉撮影)。

 その具体的な一例を挙げると、あらかじめ敵が出てきそうな位置に陣取り、偵察車などを草木で偽装し姿を隠した状態で、静かに敵の動向を探ります。この時、偵察する側は身動きをせず、数日間、同じ場所に留まる場合もあります。

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車体が停止すると、すぐに射撃を開始する。競技会は時間との勝負でもある(武若雅哉撮影)。

 敵拠点などがある程度分かっている場合には、静かに近寄り、遠くから監視することもあります。いずれにせよ「隠密偵察」では、緊急時を除いて射撃することはありません。あくまでも、こっそりと覗くだけです。

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