ANA巨大機「A380」行先のないフライト第2弾 前回とどう違う? 2機のA380取り巻く事情

利用者の要望から、ANAが実施した成田発成田行きの周遊フライトの第2弾が実施されます。倍率150倍の前回とくらべて、違いはあるのでしょうか。また、2機保有するA380型機のどちらが使用されるのでしょうか。

なぜ2号機が濃厚? フライトの内容に違いはあるのか

 航空会社の旅客機はおおむね90日、一定時期ずっと飛行をしないと、機体の安全性を確保するため、作業に長い時間を要する点検項目が多い整備を実施することがあります。この期間中に復便となれば即座に対応ができないため、航空会社側はこれを回避すべく前回のフライトから90日が経つ前に旅客便の有無を問わず、短時間のフライトを実施します。

 利用者の要望がきっかけでこのようなイベントが開催された前回のチャーターフライトで、A380型機1号機はしばらく飛ばなくてもこれを回避できるようになりました。対して2号機は、最後のフライトが6月22日となっています。あくまで利用者を楽しませるためというANA側の意図が主眼ではありますが、「90日ルール」を鑑みると2号機があてがわれる見込みが強いといえるでしょう。

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6月22日にテスト飛行したANA A380の2号機(2020年6月22日、乗りものニュース編集部撮影)。

 なおANAによると、今回のチャーターフライトは、前回とほぼ同じ形態で実施されるといいます。

 前回の提供座席数は300席程度。A380型機は4クラス、計520席を配しているものの、平時の国際線ターミナル直結ではなく、国内線ターミナルの改札を経て、離れた駐機場からバスで機体脇に向かい、タラップで乗り込むという、普段とは異なる運用からこういったゆとりをもたせているそうでうす。

 なお前回のチャーターフライトでは、取材に対しANA企画担当者は「次回の課題としては、もう少しお客様をスムーズにご案内をするなど、そういった細かいポイントを改善できればと考えています」とコメントしています。

 ANAによると、今回のチャーターフライトの倍率は110倍。前回より下回ったものの、変わらず超高倍率となったそうです。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. 航空会社に提案があります。

    沢山の旅客機が毎日休んでばかりいるのは胸が痛みます。

    その乗務員、保守点検の方々、地上員の方々等沢山な方々も大変です。

    そこで、日本一周フライトは出来無いでしょうか?

    これは東京発、東北東沿岸経由、北海道を外回りして日本海沿岸経由、九州西沿岸経由、沖縄でUターンして、太平洋岸を北上し、宮崎東岸、四国南岸紀伊半島を経由して羽田に戻ってくる。

    これくらいだと、5,6時間掛かるでしょうから食事も二回。15万円ぐらい。毎土日祝、三便ぐらい。

    東京、関西、福岡で順次実施。

    ご検討されてませんか?