見えてきたJAL系LCC「ZIPAIR」 国際線展開堅持の理由 航空券の値段は? 社長が明かす

国際線を続ける理由&航空券の値段は?社長が語る

 ZIPAIRの西田社長は国際線展開を継続していくことについて、「何が何でも今後国内線を飛ばさない、というわけではありませんが」と前置きのうえ、次のように「国内線を検討しない」理由を話します。

「ZIPAIRが成田空港で使用している第1ターミナルの北ウイングは、国内線用の施設がありません。もし成田発着の国内線をここから飛ばすとなると、お客様が搭乗するまで長い距離を歩いてもらわねばならず、ご不便をおかけするということにもなりかねません。そのことから当面は、国際線のみでネットワークを拡大する予定です」(ZIPAIR 西田真吾代表取締役社長)

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報道陣からの質問に答えるZIPAIR 西田真吾代表取締役社長(2020年9月28日、乗りものニュース編集部撮影)。

 また、先述のとおりZIPAIRは、2国間の当局の受け入れ態勢が整い次第、最短10月にも旅客便を再開する予定としています。とはいえ、まだ旅客便の運航実績がないことから、航空券の値段についても、まだ明るみにはなっていません。これについては「ソウル線、バンコク線はもちろん、今後就航を目指しているホノルル線についても、いわゆる『フルサービスキャリア』さんの半分の値段にできれば」と西田社長は話します。

 また同社の強みの一つである、横になれる「フルフラットシート」を搭載した上位クラスについても、具体的な値段設定は明らかにされませんでしたが、「このシートでこの価格であればよいだろうと思っていただけるようなライン」を目指すといい、「費用対効果がとくに高くなるよう」運賃を設定するとしています。

【了】

LCCっぽくない? 写真で見るZIPAIRの上位クラス

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