「水素」で注目!? 実は一筋縄ではない 「旅客機の燃料」の奥深い歴史とは

「水素で飛ぶ旅客機」の話が席捲する昨今の航空業界ですが、現代の旅客機に搭載される燃料に至るまでは、古今東西いろいろな燃料が使われてきた歴史があります。その背景にあるのは、エンジンの発展でした。

「水素」で飛ばすまでの課題はどこなのか

 ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスが「ZEROe」というプロジェクトを立ち上げました。これは、水素を燃料とするターボファン・エンジンやターボプロップ・エンジンを開発し、旅客機に搭載するというものです。

 歴史を振り返ると、実は航空機に水素を使って飛ばしていたことがありました。たとえば20世紀前半、当時唯一の大西洋横断性能を持つ旅客機として脚光を浴びた、ドイツの飛行船「ヒンデンブルク号」は、水素を浮力として採用していたのです。

Large 20201011 01
エアバスの工場から出てくるANAのA380型機(2020年1月、恵 知仁撮影)。

 ところが1937(昭和12)年、アメリカのレイクハースト海軍飛行場(ニュージャージー州)に着陸しようとした瞬間、爆発炎上。火災の原因は明らかになっていないものの、水素を使った飛行船は当時の技術では危険とされる潮流もあり、下火となりました。

 技術の革新には、いつでも大きな課題が付きまといます。水素を燃料とするガスタービン・エンジンは、その安全性はもちろん、燃料タンクが巨大になってしまうことの懸念もあるでしょう。環境にやさしい水素エンジンの開発は急務ではあるものの、実現にはまだまだ課題がありそうです。

 ところで、現在の旅客機のエンジンの燃料は、どのようなものが使われているのでしょうか。実は現代の旅客機は、高圧空気の中で燃焼できる物質であれば、多くの燃料に対応できるものが多いのです。

燃料の歴史も変えた! 元祖「ジェットエンジン」機

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス