「給油口どう開けるの?」レンタカーあるある変わるか 開け方バラバラの状況に変化も
クルマの給油口の開け方は車種により異なり、レンタカーなど初めて乗るクルマでは戸惑うケースも。開け方の基準はあるのでしょうか。給油口を取り巻く状況も、徐々に変わってきているようです。
明確な基準はない? 給油口の開け方
「給油口開けてください」。レンタカーなど初めて乗るクルマだと、ガソリンスタンドの店員に言われて戸惑う人もいるかもしれません。給油口の開け方、何らかの決まりはあるのでしょうか。
結論からいえば、給油口の開け方に明確な基準はないようです。多くの日本車では、運転席のレバーで開けるタイプ、あるいは給油口のふたを直接押したり引き上げたりするタイプに大別されますが、ふたやキャップの鍵穴にキーを挿して開けるタイプなどもあります。また、運転席のレバーの位置も車種により異なります。
たとえばホンダでは、セルフのガソリンスタンドが普及するとともに、ふたを直接押して開ける方式が若干増えたものの、やはりバラバラ。こうだからこう、という基準はないとのこと。
一方、長らくレバー式を採用していたダイハツは、2019年以降に発売された新型「タント」「ロッキー」「タフト」で、ふたを直接押すタイプに切り替えました。レバーを引くというワンクッションがあるよりも、ふたを直接押すタイプのほうが使い勝手がよい、という判断だそうです。
同じくレバー式がほとんどだったマツダも、2019年以降に発売された「Mazda3」「CX-30」「MX-30」では、ふた押すタイプを採用していますが、「Mazda6」はレバー式であるなど、やはり車種ごとに異なります。それ以前のマツダ車では、「ロードスター」がふたを押すタイプですが、これは運転席と給油口をつなぐワイヤーを省略し、スポーツカーとしてグラム単位まで軽量化した結果だといいます。
ちなみに、ふたを押して開けるタイプは一般的にドアロックと連動しており、ドアロック中はふたも開きません。ただ、ある自動車メーカー関係者によると、海外ではガソリン抜き取り被害が聞かれる地域もあり、ドアロックと連動しているとはいえ、ふたを押して簡単に開いてしまうことを不安に思う人もいるだろうといいます。
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