下り列車は1日1本だけの秘境駅「宗太郎」特別急行列車の特別停車駅になる

列車が1日3本しか停車せず、有数の秘境駅として知られている宗太郎駅が、特急列車の「特別停車駅」に。実際にその「特別停車」を、JR九州の新しい特急「36ぷらす3」で体験してきました。

特急「36ぷらす3」宗太郎駅に到着

 特急「36ぷらす3」は13時39分、宗太郎駅に到着しました。ホームが短いため、特急「36ぷらす3」の後ろ3両はドアが開きません。またここでは、対向列車とのすれ違いも行われます(この区間の日豊本線は単線)。

 宗太郎駅には、小さな石に描かれた“顔”たちや、風情のある記念碑、小さな池、往事をしのばせる“何かがあった跡”など、街の駅とは相当に違う雰囲気、時間があり、10分の停車は短く感じられるでしょう。

 駅をまたぐ跨線橋に登れば、山間にある小さく静かな集落と宗太郎駅の関係性が一望できます。

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宗太郎駅に到着した特急「36ぷらす3」(2020年10月、恵 知仁撮影)。

 宗太郎駅の乗車人員は年間144人、1日あたりの平均だと0.39人(2015年度)。対し、特急「36ぷらす3」の席数は105。この特急「36ぷらす3」が1回停車するだけで、年間乗車人員の3分の2に達してしまいます。

 もっとも特急「36ぷらす3」は“特別停車”で、駅の外に乗客が出ることはなく、そうした同駅における統計上の乗車人員や「秘境駅らしさ」に、影響はないでしょう。特急「36ぷらす3」の登場で、その雰囲気を味わいやすくなった、というだけで。

 ちなみに「宗太郎」というその地域の名前は、かつて岡藩(大分県にあった藩)が持つこの近隣の山を巡回していた「洲本宗太郎」に由来するそうです。

【了】

【写真】「宮崎駅」「大分駅」「別府駅」と同格に大出世?した秘境駅「宗太郎駅」

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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