鉄道「ビュフェ車両」の良さ そこにある「列車の長所」とは

かつては多く存在したビュフェ車両。そのひとつが特急「36ぷらす3」で復活しました。九州の味覚を楽しめるのも魅力ですが、「ビュフェ車両という空間」と、そこで過ごす時間も、大きな魅力ではないでしょうか。

「列車の長所」を生かしている特急「36ぷらす3」

 この特急「36ぷらす3」のビュフェを体験しましたが、強く感じたのは、飲食の魅力に加え、「ビュフェという空間」の魅力でした。

 特急「36ぷらす3」のビュフェは車両の半分(10m)程度の広さがあり、テーブルも用意。その場で、移りゆく車窓を眺めながらその地域の味覚を堪能できるほか、(コロナに配慮しつつ)談笑しながら家族や仲間と旅のひとときを楽しめ、その輪が居合わせた人に広がることも――。

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特急「36ぷらす3」ビュフェ、旅のひととき(2020年10月、恵 知仁撮影)。

 今回、私(恵 知仁:鉄道ライター)は報道向けの試乗会で体験したのですが、宮崎空港駅からの取材をひととおり終えたのち、終着の別府駅までしばらく時間があったのでビュフェに行くと、知った顔がちらほら。自然と杯を交わし、この特急「36ぷらす3」の旅について語り合いました。

 その場に居合わせた鉄道写真家の村上悠太さんも、「こうやって『旅の終わり』を締められるのは素晴らしい」と大満足の様子。

 JR九州によると、新たに特急「36ぷらす3」を走らせるにあたって、「車内を動き回れるという列車の長所」を生かせるよう、「楽しい雰囲気」を乗客同士で共有できるよう、このビュフェ、そして隣の車両にマルチサロンを設けたそうです。

 ちなみに特急「36ぷらす3」のビュフェは、ウイルスに強いという銅板を床や壁にはっています。

【了】

【写真で見てみる】令和最新版で復活だ! 787系特急形電車のビュフェ

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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