「ナンバー隠して電源オフで自転車扱い」ペダル付EV原付に初特例 警察動かしたglafitの新機構

電動バイクにも、折りたたみ自転車にもなるglafitの製品に、走行上の特例が設けられました。自転車モードならば「自転車として扱う」というものです。従来の法解釈が大きく変わる可能性があります。

「glafitバイク」だけの特例 他メーカーも追随できる?

 また鳴海社長の話では、容易に改造できないという点もポイントだそうです。なぜなら、仮に改造し、自転車状態でも電源ONにできるようにした場合は、それはメーカー責任ではなくユーザー責任になるからで、そのような改造を容易にできないようにすることが重要という話でした。

 同様に、自転車と原付の「ハイブリッドバイク」という性質上、無免許やヘルメットを被らない状態での原付としての使用(運転)についても、故意による違反運転になるため、その部分はメーカー責任ではなくユーザーの倫理観になるとのこと。

 実際、今回「ハイブリッドバイク」認可の政府側窓口になった内閣官房成長戦略会議事務局の萩原 成参事官補佐(総括担当)の話によると、警察が挙げた課題はおもに以下の3点だったそうです。

・自転車走行時、モーターを容易に使えない構造であること

・自転車走行時、そのような状態であることが外観上明確であること

・乗車しながら切り替えられないこと

 そのため、この3つがクリアされるのなら他モデルでも認められる可能性が高いとのことでした。

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ハイブリッドバイクの説明をするglafitの鳴海社長(2020年10月28日、柘植優介撮影)。

 なお、鳴海社長いわく、今回の記者会見で披露した「ハイブリッドバイク」はあくまでも試作車のため、デザインについては変える意向とのこと。その点については警察庁からOKをもらっているそうです。

【了】

【写真】日本初「ハイブリッドバイク」のポイント

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コメント

4件のコメント

  1. こんなの特例認める前に、アホみたいな顔してペダルこがずに車道逆走、歩道爆走してる猿つかまえろや。

    それにこのイメージ画像のミラーの角度、空しか見えない角度にしかみえねぇ。

  2. 逆でしょ、自転車にナンバー付ければいいでしょ。

    自転車との事故の際に逃げられても証拠になるし、

    自転車無法状態(法律はあるが)なのをどうにかしないで、

    そっち側に寄せるのは、非常に無責任。

  3. 限定的とはいえ「ナンバー隠し」行為を是認するがごとき愚かな改正にはハンタイ

  4. 日本は何でも規制したがる、規制緩和で自己責任の厳しさを覚えさせるのが急務だと思う。