中央道をまたぐ橋「鉄筋不足」他橋も同様の疑い 再施工・賠償請求へ NEXCO中日本
耐震補強の手抜き工事が判明しました。
NEXCO中日本は2020年11月4日(水)、中央道をまたぐ橋の耐震補強工事で、内部の鉄筋が不足する施工不良が判明したと発表しました。同社では今後、未設置鉄筋の再施工を行うとともに、工事受注者へその費用を損害賠償請求するとしています。
施工不良が見つかったのは、中央道をまたぐ緑橋(東京都日野市)で、下り線側の橋台に鉄筋8本の不足と、ひび割れ2か所を確認したということです。この橋は2018年度に耐震補強工事が実施された6橋のうちのひとつで、大島産業(福岡県宗像市)が工事を受注しています。
また、ほかの橋でも同様に鉄筋の不足が疑われることから、大島産業に対し追加の調査を指示したとのこと。新たに施工不良が確認された場合は、施工箇所の補修を速やかに行うとしています。
なお、今回の橋は中央道本線の橋ではありません。NEXCO中日本によると、大規模な地震が発生した際に落橋または倒壊しないように補強をおこなったもので、通常時の安全性に支障はないとしています。またひび割れが発生した箇所には、応急措置として高速道路本線へのコンクリート片の落下を防ぐための防護を行ったということです。
NEXCO中日本は「高速道路を安心してご利用いただくため、速やかに再施工、調査を進めてまいります」としています。
【了】
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