さよならリアル無限列車「SL鬼滅の刃」DJ鉄ポリスに見送られ
「無限列車」到着に「DJポリス」ならぬ…
そうした大勢の人たちに、安全に「無限列車」を楽しんでもらおうと、久留米駅ホームではJR九州の社員や警察官が多数、その任務にあたっていました。
そこでこんな注意喚起が、警察官の拡声器から聞こえてきました。
「自撮り棒は使わないでください。架線には交流2万ボルトの電気が流れており、危険です」
その通りで、鉄道に詳しい警察官だなと思っていたら……。
「SLの石炭の汚れが服についたら落ちませんので、お気をつけください。ミニSLを走らせている経験から申しますが」
「DJポリス」ならぬ「DJ鉄ポリス」が、福岡にいました。
今回、私は図らずも「無限列車」に出会い、予定を変更してその姿を見ることにしましたが、印象的だったのは、こうした御時世のなか、久々に楽しい雰囲気へ久々に触れたことです(「無限列車」には乗っていません)。
久留米駅から「無限列車」を先行する列車に乗ると、踏切、陸橋、歩道橋、重機が置かれた空き地、田んぼのあぜ道、筑後川の河川敷など、「無限列車」の到着を今か今かと待つたくさんの老若男女。車内では「すごい! ここにもいっぱい待っている人がいる!」という声。
久留米駅のほか、鳥栖駅も博多駅も大勢の人たち。コスプレをした大人の姿、子どもの姿。ダンボールでできた嘴平伊之助の猪頭をかぶった子どもも、注目を集めていました。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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