飛行機も「アブラマシマシ」で! ANAの成田発国際便 羽田に次いで「SAF燃料」を導入

ANAが日本の航空会社で定期便に初めて導入した「SAF燃料」。二酸化炭素削減へ大きく貢献する燃料で、同社は羽田空港に次いで、成田空港でも導入しています。成田発の「SAF使用便」導入初日、その様子を取材してきました。

成田+羽田で約5500t調達

 飛行機がフライトするのに不可欠な燃料。ANA(全日空)では羽田空港に次いで、成田空港でも、「エコな燃料」を導入する取り組みが進んでいます。2020年11月24日(火)、成田空港で報道陣に公開されたのは、「SAF」と呼ばれる燃料を用いた、ANA定期便出発の様子です。

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ANAが「SAF燃料」を本導入した初日の成田空港出発便(2020年11月24日、乗りものニュース編集部撮影)。

「SAF」は「Sustainable Aviation Fuel」の略で、直訳すると「持続可能な航空機の燃料」となります。「バイオジェット燃料」という名でも呼ばれ、こちらの方が広く知られているでしょう。

 これは、動植物油脂や廃食油など「持続可能な原料」により製造された燃料を従来のジェット燃料と混ぜたもの。従来のものと同等の性質と規格認証されながらも、二酸化炭素排出量の削減効果があります。国内の航空会社で定期便にSAF燃料を導入するのは、ANAが初とのこと。

 この燃料が成田空港に到着したのは、10月28日(水)。フィンランドに本社を置くNESTE社から供給された燃料で、約30%から40%の割合で、食卓で使用した「天ぷら油」などに代表される「廃食油」や、加工肉を作ったあとの脂身部分(いわゆるラード)などを始めとした「動植物油脂」などが含まれています。NESTE社は2023年以降を目途に、シンガポール製油所で「SAF」燃料の商業生産を予定。ANAは将来的には、この燃料でもフライトをする予定です。

 この日、報道陣に公開された成田17時発、シカゴ行きのNH12便(ボーイング777-300ER型機での運航)には、このSAF燃料が6万6000L搭載され、ほぼ定刻通りに出発していきました。ANAによると、今回、羽田と成田あわせてANAが調達したSAF燃料は、約5500t。東京~ロンドン間をボーイング777-300ER型機で運航した場合、片道換算で約60便に相当する量だといいます。

【了】

燃料入れる場面を間近で見てきた!

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コメント

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1件のコメント

  1. 何ですか?アブラマシマシって