環七 環八…一から六はどこ? 東京の環状道路 未開通区間は今 構想からほぼ1世紀
どうなってる? 環二~環五それぞれの未開通区間
2020年11月時点で、おおむね「全通」が視野に入っているのは、環状2号線と5号線です。環状2号線は、築地~新橋間の地下で建設中の本線トンネルが2022年に開通予定ですが、地上部の道路は開通しており、一応は全線つながっています。
環状5号線(環5ノ1)は前出の通り、新宿と池袋付近で未開通の「本線」の工事が進んでいます。環5ノ1の大部分を占める明治通りは、両駅の東側を南北に貫通していますが、現状、両駅付近では「環5ノ1の支線」が明治通りとされています。
新宿側は、明治通りにトンネルが口を開けており、内部もほぼ完成していますが、池袋側は明治通りにその口も見えていません。今後、都電に並行する坂道(都電の区間でいえば学習院下~鬼子母神間)の中腹が開削され、トンネルができる見込みです。
一方、未開通区間が多いのが環状3号線です。現在、新宿区内の外苑東通りを拡幅する工事が行われているものの、前出した文京区内の大部分や、起点側の中央区豊海から港区芝公園までの区間も事業化されていません。ちなみに現状、文京区内の計画区間はほぼ住宅街、中央区から港区にかけては海で隔てられています。
環状4号線は、未開通区間が細切れに存在します。新宿区、文京区内でその整備事業が行われているほか、2019年には起点側の港区港南~高輪(旧海岸通り~桜田通り)の区間が新規に事業化されました。これに続く高輪~白金台(桜田通り~外苑西通り)の区間も事業化へ向け調査中で、「全通」に向けて少しずつ歩を進めています。
【了】
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