成田空港の超重要施設が「でっかいイオン」になるまで 伝説の鉄道貨物輸送の拠点

成田空港は国内で唯一、港から約50kmのロングパイプを用いて航空燃料を届けています。しかし、これは空港がオープンした当初からあったものではありませんでした。その前はどのような方法をとっていたのでしょうか。

いつから今の体制に?

 その後、タキ40000形たちは、安全性を重視しすぎたためか軸重が重かったために、暫定輸送が終わると、名古屋に転出。しかも、各種制約から運用区間は幹線に限られるため現在は残存していないようです。佐倉駅から成田駅に向かうあたりや、成田駅から基地までのルートで、この長大な編成をみてみたかったものです。

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千葉港~成田空港のパイプラインのルート(画像:成田国際空港)。

 現在のように千葉港から成田空港へ長大なパイプラインが繋がり、これを用いて航空燃料を輸送するようになったのは、1983(昭和58)年8月8日のこと。とはいっても、最初は半分ほどの燃料がパイプラインで輸送され、その翌年にすべての燃料がパイプラインで移行することとなりました。

 かつての航空燃料暫定輸送中継基地の跡地「イオンモール成田」は、JR東日本に乗って成田駅から成田空港駅に向かうとき、成田線から右に分線していく際、右手に見ることができます。ちなみに、筆者(種山雅夫、元航空科学博物館展示部長 学芸員)は、「イオンモール成田」になる前の暫定基地の跡地を道路傍から見たことがありますが、広さは充分で、操車場かと思うくらいでした。

【了】

【地図&航空写真】かつてあった航空燃料暫定パイプラインルート案略図

Writer:

成田空港隣の航空科学博物館元学芸員。日本初の「航空関係専門学芸員」として同館の開設準備を主導したほか、「アンリ・ファルマン複葉機」の制作も参加。同館の設立財団理事長が開講した日本大学 航空宇宙工学科卒で、航空ジャーナリスト協会の在籍歴もある。

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コメント

1件のコメント

  1. タキ40000型は 転覆時などの保安度向上に配慮したために貨車の自重が大きくなり、荷扱いの勝手も変更されました

    一方で軸重は 15tに制限されるためにその分荷重が 3t減らされたため、列車として長く繋ぐと1列車で1両分程度運べる量が減ってしまうため輸送効率が悪くなるため閑職に追いやられたので…

    軸重が他形式より大きいから ではないですね

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