66年の歴史に幕 ANA「紙時刻表」の大転換点って? 作成の大ベテランを直撃 裏側を聞く

担当者に聞いた 時刻表作成業務の裏側とは

――時刻表の新刊を出す際「わかりづらいけど実は手間がかかっている」といったポイントなどはありますか?

 時刻表の便一覧表の下に書いてある備考の欄は、実はとても手が込んでいるポイントです。時刻表の標記にはたくさんのルールがあります。たとえば、掲載期間の3分の1以上で大型のボーイング747を使い、あとはボーイング767を使う便では、ルール上、より大型の飛行機を表記しなければいけないので、767ではなく「747」を表に出します。また、プレミアムクラスの有無や、運航会社などもきちんと入れ込まなければならないなどのルールもあり、それらをすべて当て込んで記載しなければならないので、時刻表には、そういった多くの情報が詰まっているといえるでしょう。

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ANAが作成した長方形の紙時刻表(2020年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

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 ミスが許されない時刻表業務ではあるものの、角さんは「大変と思われるかもしれませんが、実はすごく楽しい仕事でした。各部門の業務を知り、ANAグループの展開しているサービス内容を知ることができます。それをわかりやすく形にしてお客様にお伝えすることでANAをご利用いただけることを常に実感できる業務であり、本当にいい経験をしたと思います」とその当時を振り返ります。ANAらしさをだしたポイントは、「搭乗前から搭乗後まで、お客さまに、ひと目でわかるようにレイアウトを考えた」ところだそうです。

【了】

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