日本じゃ王者ボーイングよりメジャーだった!? 伝説の航空機メーカー「ダグラス」の軌跡

アメリカにかつて存在した老舗航空機メーカー「ダグラス」。現在はボーイングの一部となっているものの、かつて日本の航空業界では「ダグラス機だらけ」だったこともあるほど隆盛を誇っていました。なぜ消えたのか紆余曲折を見てみます。

型式が「MD」になったワケ でも完全に過去のモノとなったわけでもなく…

 実は、ダグラスは経営破綻によって、1967(昭和42)年にマクドネル社に吸収合併され「マグドネル・ダグラス」に。その結果、DC-10以降に開発された旅客機は、「MD」のアルファベットをつけるようになったのです。

 ちなみにMD-11も、JALは10機を購入し、「J―BIRD」と名付け定期路線に投入しますが、DC-10よりも早く売却されてしまいました。マグドネル・ダグラスにとってもエンジン数が少ない双発機が台頭したことなどで、世界的にMD-11が売れなくなったことが、ボーイングに吸収される一因となってしまいます。

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FedExのMD-11(乗りものニュース編集部撮影)。

 とはいえ、エンジン4基を搭載した超大型機「MD-12」やMD-11をベースにより長く、よりパワフルなエンジンを搭載した「MD-11XX」という計画もあり、ボーイングと合併するまでにいくつか旅客機の開発計画は進めていました。ついでに言えば、誰でも考えるかもしれませんが、「DC-10のセンターエンジンを取っ払えば双発機になるじゃないか」という計画もあったとか、なかったとか。とはいえ、そのころには同社も「あっぷ・あっぷ」な状態だったのでしょうか。

 また、MD-11を多数保有するアメリカの大手貨物専用航空会社、FedExからの提案に基づいてDC-10にMD-11のシステムをレトロフィットした「MD-10」という機体もあるものの、これは少数に留まっています。

 なお、DC-9の系譜を持つMD-95については、ボーイングと合併したことで、型番が「ボーイング717」となり、今も海外では現役です。

 ちなみに、かつてJALのMD-11の貴鳥の名前を機体番号順にすべて言えたら、成田空港近辺の撮影スポット「さくらの山」のヒーローになれましたが、私(種山雅夫、元航空科学博物館展示部長 学芸員)には無理でした。

【了】

【海外で激写】ダグラスでもボーイングでもある「717」

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コメント

2件のコメント

  1. ダグラスの倒産の直接の原因はDC9の受注が好調すぎて黒字倒産したことにあります。DC-10は今ひとつ売れなかったが、DC-9の受注は絶好調でしたが、背景にオイルショックなどにより材料仕入れ価格の上昇などがありましたが製造と販売のタイムラグが大きく入ってくるお金と出て行くお金のバランスがとれず倒産したものです。ボーイングに合併後もDC-9系列の飛行機(MD85系やB717)はダグラス系列の飛行機では最後まで生産されていました。

  2. ダグラス社は、セントルイスにあったと思います。仕事で、半月言ってました。当時、上空をファントムが飛んでました。

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