全長1400kmの道も!「ナショナルサイクルルート」ビワイチ他に続き3ルート追加へ 国交省
誰でも楽しめるサイクリングロードを目指します。
サイクリングロードの「日本代表」が3ルートから6ルートへ
国土交通省は2021年1月29日(金)、国が指定するサイクリングロード「ナショナルサイクルルート」について、現在の3ルートに加えて新たに3ルートの候補を選定したと発表しました。
「ナショナルサイクルルート」は、近年レジャーとして自転車による旅行の人気が高まっていることから、サイクルツーリズムを国として推進するため、国内外にPRできるルートとして、ソフト・ハード両面から一定の水準を満たすルートを国が指定するものです。
2019年に最初のルートが選定され、「つくば霞ヶ浦りんりんルート」「ビワイチ」(琵琶湖一周ルート)、「しまなみ海道サイクリングロード」が登録されています。
今回候補として選定されたのは、下記の3ルートです。
・トカプチ400
北海道帯広市のJR帯広駅を起点とし、北側は上士幌町の三国峠、南側は豊頃町・大樹町の太平洋岸へ至る、全長約400kmのルートです。2015(平成27)年に関係団体の連携を図るため「十勝サイクルツーリズム研究会」が設置され、ルート整備やPRが行われてきました。
・太平洋岸自転車道
千葉県銚子市を起点に、和歌山県和歌山市に至る全長1400kmの自転車道で、太平洋岸に指定された6県がそれぞれ管理の自転車道を中心に構成されるルートです。統一コンセプトの元に各管理者が連携し、自転車専用区間の整備に加え、案内看板や路面標示などの整備を進めています。
1973(昭和48)年に構想が誕生し、2019年には国と県・市で構成されるナショナルサイクルルート指定に向けた推進協議会が設置されました。
・富山湾岸サイクリングコース
富山県氷見市から朝日町まで富山県内の日本海岸を結ぶ約102kmのルートです。途中、鉄道の美しい車窓でも知られる雨晴海岸や、蜃気楼の名所として名高い魚津市などを通ります。
2014(平成26)年から案内看板や標識などの設置が始まり、2018年に関係機関で「富山県サイクリングコース整備連絡調整会議」が設置され、取り組みが進められてきました。
* * *
今回の新たなルート候補選定のあと、第三者委員会による審査を経て、ルート設定・走行環境・受け入れ環境・情報発信・取り組み体制の5つの要件をふまえて適切かどうか判断したのち、指定ルートが決定される予定です。
【了】
確か、どこぞの自転車専用道で自転車で走れない区間があったはずだけどな。