駐車時ドアミラーをたたむべきなのか 電動格納ミラーができたワケ

日本から世界へ広まった電動格納式ドアミラー

 実は、電動格納式ドアミラーは日本発の技術です。自動車用品メーカーの市光工業(神奈川県伊勢原市)と日産が共同開発し、1984(昭和59)年、「ローレル」C32型に採用されたのが世界初の事例。同社によると、日本車での採用を受け、メルセデス・ベンツやBMWなどがまず日本向け仕様車に装備したことをきっかけに、欧州の高級車を中心として世界へ広まっていったといいます。

 開発の目的は、駐車場で人がミラーに当たってしまうことや、狭い道路での行き違いなどを想定し、いちいちクルマを降りて手でたたむ手間をなくすためだったそう。日本固有の道路事情や環境が背景あるといいます。一方で、日本ほど駐車場が狭くない海外では、駐車時にミラーをたたんでいるクルマも日本ほどは多くない印象だそうです。

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電子アウターミラーを採用したホンダe。カメラ部のボディからの露出量はドアミラーと比べると極めて小さい(画像:ホンダ)。

 そして2021年現在は、ドアミラーの代わりに電子ミラーを装備することも認められ、レクサスESやホンダeなど、いわゆる「ミラーレス」のクルマも徐々に増えています。大きなミラーを駐車場でたたむ慣習も、いずれは過去のものになっていくかもしれません。

【了】

【懐かし昭和の日産車】世界初の「電動」ドアミラー

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コメント

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1件のコメント

  1. オーストラリアでトヨタ カローラに乗っていますが、ドアミラーは動きません。
    ちょっと前までは片側にしかドアミラーはなかったし。
    日本でしか普通じゃないことはたくさんあります。