「ブルートレイン」「夜行列車」の廃止 国鉄分割民営化のせいなのか?
国鉄の分割民営化にあたり、政権与党が「ブルートレインなど長距離列車もなくなりません」などとする意見広告を出しましたが、現在、ブルートレインは走っていません。なぜ話が違うことになったのでしょうか。
「ブルートレインなど長距離列車もなくなりません」
1980年代、国鉄がJRへ分割民営化される流れになると、当時小学生だった私(恵 知仁:鉄道ライター)のまわりでも、大人が「車内改札が、JR会社が変わるごとに来るようになるかも」と言っていたのを覚えています(実際にはそうなりませんでしたが)。
変化を前に、世間には漠然とした不安感も漂うなか、国鉄の分割民営化を推進した与党の自民党が、それに関する意見広告を新聞に出しました。「国鉄が…あなたの鉄道になります。」という見出しの、そうした国鉄の分割民営化に対する不安の緩和などを狙ったと思われるものです。
そこには「ブルートレインなど長距離列車もなくなりません」と記載されていました。
しかし、1987(昭和62)年4月1日の国鉄分割民営化から約四半世紀、青い車体で夜を駆けた「ブルートレイン」は現在、1本も走っていません。なぜそうなってしまったのでしょうか。
そもそも寝台列車って寝れないから
カプセルホテルと比べてガタガタ揺れてうるさい上に前泊より驚くほど高いとか
普通の人が出張で使う訳ないでしょ
平日もガラガラだし廃止は確定だな
晩年まで比較的に需要が有ったのはゴロントシートとムーンライトだったことを思うと「寝台料金」の値付けを誤ったことが敗因だという説を唱えたくなりますね。ぶっちゃけ高すぎました。
一読して感じた疑問として、
・「サンライズ」「カシオペア」が登場後の2000年辺りを境に、JR(グループ)が夜行列車への投資を止めた(117系リニューアル車による「〜銀河」のような例外はあるが)
・JR側からすれば、収益率の高い新幹線に乗客をシフトさせたい意図もあって夜行列車を廃止したのではないか?ともとれる例が、北陸・北海道方面に見られる
・ここ十数年で、人気のある夜行列車の指定券/寝台券や乗車券をネットオークション転売目的で不当に購入する“転売ヤー”が暗躍(⁉︎)し、本来の利用客が入手しづらくなる現象が見られるが、それを解消するJR側の姿勢が消極的としか映らなかった
以上のような視点も踏まえた上で、記事をまとめるべきではないか?と思いましたが。