寝台特急の生き残り「サンライズ瀬戸・出雲」なぜ健在 誕生20年、列車の将来は(写真31枚)

東京~高松・出雲市間を結ぶ「サンライズ瀬戸・出雲」は、日本で唯一の定期運行されている寝台特急。ほかの寝台特急が廃止されていったなか、いまも健在なのは、観光とビジネスのバランスに理由がありそうです。

20周年を迎えた「サンライズ瀬戸・出雲」

 かつて全国を網羅した“青い客車の寝台特急”は需要が衰え、車両の老朽化によって列車ごと消えてしまいました。現在、毎日運行する寝台列車は「サンライズ瀬戸・出雲」だけです。その希少価値が鉄道ファンや旅行好きに注目されています。特に「サンライズ出雲」は、縁結びの神様の出雲大社を参拝する若い女性に人気とのこと。「女子旅向け列車」として、テレビや雑誌などでも紹介されています。

Large 181220 sunrise 01

拡大画像

寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」は、途中の岡山駅で高松行きの「サンライズ瀬戸」と出雲市行きの「サンライズ出雲」に分かれる(2018年4月、杉山淳一撮影)。

 ほかの寝台特急が「絶滅」したなかで、なぜ「サンライズ瀬戸・出雲」は生き残ったのでしょうか。その理由は「設備」と「運行ダイヤ」にあると思われます。

個室中心で女性にも安心

 この列車に使用されている「サンライズエクスプレス」こと285系電車は、寝台列車専用に設計された鉄道車両です。客室は個室が中心となっており、暗証番号式の鍵がかかります。プライバシーと安全の確保、これが女性も安心して乗れる要素です。旧来の寝台特急にも個室はあったとはいえ、中心は二段ベッドの開放型寝台でした。「開放型」とはつまり、ベッドと周囲の仕切りはカーテンだけ。昔はそれでも「横になって移動できる」から、ありがたい列車でした。しかし個室の快適さ、安心感には及びません。

「サンライズ」のインテリアは大手住宅メーカーのミサワホームが設計し、従来の寝台車に比べると、木の温もりが演出されています。個室の選択肢も多く、1人用個室の「ソロ」「シングル」「シングルデラックス」、2人用個室の「シングルツイン」「サンライズツイン」があります。それぞれ、広さやベッドの幅によって料金が異なります。

この記事の画像をもっと見る(31枚)

画像ギャラリー

  • Thumbnail 181220 sunrise 05
  • Thumbnail 181220 sunrise 06
  • Thumbnail 181220 sunrise 07
  • Thumbnail 181220 sunrise 08
  • Thumbnail 181220 sunrise 11
  • Thumbnail 181220 sunrise 12
  • Thumbnail 181220 sunrise 13
  • Thumbnail 181220 sunrise 14
  • Thumbnail 181220 sunrise 15
  • Thumbnail 181220 sunrise 16
  • Thumbnail 181220 sunrise 17
  • Thumbnail 181220 sunrise 18
  • Thumbnail 181220 sunrise 19
  • Thumbnail 181220 sunrise 20
  • Thumbnail 181220 sunrise 21
  • Thumbnail 181220 sunrise 22
  • Thumbnail 181220 sunrise 23
  • Thumbnail 181220 sunrise 24
  • Thumbnail 181220 sunrise 25
  • Thumbnail 181220 sunrise 26
  • Thumbnail 181220 sunrise 27
  • Thumbnail 181220 sunrise 28
  • Thumbnail 181220 sunrise 29
  • Thumbnail 181220 sunrise 30
  • Thumbnail 181220 sunrise 31
  • Thumbnail 181220 sunrise 32
  • Thumbnail 181220 sunrise 33
  • Thumbnail 181220 sunrise 01
  • Thumbnail 181220 sunrise 02
  • Thumbnail 181220 sunrise 03
  • Thumbnail 181220 sunrise 04

最新記事

コメント

5件のコメント

  1. 松山延長運転の頃に一度だけ横浜から伊予北条まで乗りましたが、以降は何れの区間でも寝台券が取りにくいので廃止同然の感覚の列車ですね
    個人的には客車寝台の出雲で城崎温泉に旅行した時は客車で十分と思いましたが

  2. 機関車けん引は名古屋の会社が嫌いますよ。
    電車でないとね。
    サンライズは名古屋の会社で2編成こさえてるんだからね。

  3. 客が乗ってるのは下り出雲のみで上り出雲と瀬戸の上下はペイライン割ってるのはここの記事を読む層なら誰でも知ってる話だと思うんだけど?(通常期・閑散期の話)
    あとノビノビ座席はミニサロンで騒ぐ連中がうざいので要らない。
    それと複雑な料金体系とか誰得だよ。
    今のへっぽこみどりの窓口の係員に発券出来る訳が無い。
    往復乗車券とサンライズの特急・寝台券の発行に10分以上かかるようなレベルの人ばっかりだぞ。
    ちなみに往復券ではなく周遊きっぷの頃はギブアップして先達係員呼び出して都合30分かかったよ・・・

    • 18年で15回乗ってますが、今のシンプルな料金体系なら発券に5分以上かかったことはないので、窓口の担当の引きが悪かっただけでは。
      シングル/ソロ/DXシングルの空き全部調べて個室位置指定して、岡山からの新幹線(幹在乗継割引)と往復乗車券発券しても5分程度ででやってくれます。
      通常期でも週末や金曜日は瀬戸・出雲とも満席が多く、何度か粘ってようやく取れることも。昔よりは取りにくくなってきました。平日は余裕ですが…
      ただどれだけ乗ってても赤字というのは確かに周知の事実で、週末料金を設定してもう少し高くしても良いかと。複雑な料金体系は私も反対です。

  4. 前提として、サンライズが登場した時代って、「一昔前は夜行列車で出張が当たり前」だった。そこで旅客の流れをもう一度鉄道へ戻そうというある種の実験として計画されたのがサンライズ。
    私は後継車両は作られないと思う。なぜなら実験の結果、結論として夜行列車廃止の動きに流れたから。鉄道への回帰如何以上に高コストだし、そのスジで貨物を走られせた方が会社としても社会的にもハッピーだろうし。
    勿論今さら旅客は夜行移動には戻らない。なぜなら現代じゃ計画当時と違って夜行移動自体が普通のものじゃなくなってるから。或いはそういう文化自体がなくなってるとも。
    90年代のJRって色々面白いことやってたんだよね。ある意味ではJRがまだ非上場だったからできた芸当なのかも。