愛知県内にある名鉄の「横須賀駅」 しかも3駅! 誕生の背景は? 軍艦はありません
「上横須賀」の地名は?
上横須賀駅の所在地である現在の西尾市吉良町上横須賀宮前の「上横須賀」は、1714(正徳4)年に横須賀村がふたつに分かれて「上横須賀」「下横須賀」となったのが由来です(のちに合併により再び横須賀村に)。付近は西側に矢作古川や広田川、東側に矢崎川が流れているため、砂州の広がる地形から「横須賀」の地名になったのかもしれません。
こちらには軍港も御殿もなく、代わりにあったのが室町時代からの広大な綿花畑でした。明治以降は収穫された綿花を加工する製糸工場が稼働し、一帯には料亭や映画館も開かれるなど繁栄しました。
このように、「横須賀村」は愛知県内に2ヶ所存在したため、「横須賀」を冠する駅が3つもできたのです。
【了】
東京、埼玉、神奈川、山梨、静岡の範囲に、十日市場、赤坂、霞ヶ関、足柄が2つずつ。
京都、大阪、兵庫の範囲内に2つずつあるのは、平野、曽根、住吉、大久保、霞ヶ丘、長田、橋本、木津…
長崎県以外の長崎が付く駅だと
東京都に2つ、高知県と山形県に1つずつ。