名古屋の「せま~いホーム」消滅へ 名鉄の西枇杷島駅、改修前に訪ねてみた

名古屋を中心に岐阜や豊橋を結ぶ名鉄線には、ホームの幅がとても狭い駅があります。あまりに狭いため、事故防止を目的に「あること」が行われていますが、これを解消するための改修が決定。工事が始まる前の同駅を訪ねてみました。

ホームにあるのは駅名標と非常ボタンだけ

 2019年6月19日(水)の午後、名古屋鉄道(名鉄)の名鉄名古屋駅で弥富行きの下り普通列車に乗りました。5分ほどで名古屋本線の西枇杷島駅(愛知県清須市)に到着。ドアが開くと、そこには非常に幅の狭いホームがありました。

Large 190621 nishibiwajima 01

拡大画像

名鉄名古屋本線の西枇杷島駅(2019年6月19日、草町義和撮影)。

 西枇杷島駅は、庄内川を渡って名古屋本線と犬山線の線路が分かれる部分(枇杷島分岐点)から、西へ約300mの場所。ホームは単に狭いというだけでなく、2本の線路に挟まれた島のような構造(島式ホーム)で、列車を降りると、並行する線路の姿が足元のすぐそばに見えます。

 駅の外に出て、周囲の道路から構内を見渡しました。線路は合計5本。列車が通過、または停車するための線路(本線)が上下2本あるほか、その両外側にも、後続の速い列車を先に行かせるために遅い列車を待避させるための線路(待避線)が上下2本あり、上下それぞれ本線と待避線のあいだに島式ホームが設けられています。このほか、北側にもホームのない線路が1本あり、構内の幅はかなり広いといえます。

 島式ホームの長さは80m(4両分)ほどしかありません。幅は最大で約4m。ホームの端に至っては、幅が1m未満です。

Large 190621 nishibiwajima 02 Large 190621 nishibiwajima 03 Large 190621 nishibiwajima 04

拡大画像

拡大画像

拡大画像

駅の構内には5本の線路が並ぶ。
本線と待避線のあいだにホームが設置されている。
ホームにあるのは駅名標と非常通報ボタンのみ。

 ホーム上に設置されているのは駅名標と非常通報ボタンだけ。屋根はありません。跨線橋や地下通路はなく、ホームと駅舎は構内の踏切で結ばれていています。

【地図】「狭いホーム」西枇杷島駅はここにある!

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. 今回の記事、努力したことはわかるんだけど、やっぱり草町さんって二歩足りないよね
    西枇杷島の待避線を使用しなくなったが、代わりにどうしているのか
    ホームに客を入れた後は通貨列車も低速になっていることはわかるが、ホームに客を入れていないときはどうなのか
    そういうところが書けないと、他のサイトに置いてかれるよ?
    そうやって乗り物ニュースを化石にしたいのかい?

    • 記事内の下記文も草町さんが書いたものと思うが。バイアスかかった目には見えてないのだね。

      >2019年3月16日のダイヤ改正で待避線を使う列車が消滅。これに伴い、待避線を撤去してホームを拡張することになりました。

    • おさらいさん

      はてなぼーどさんのご意見は、
      ・そのダイヤ改正で消滅させた代わりはどうしているのか
      ・ホームが無人の時の通過列車の速度も低速なのか
      について書いておかないとまずいんじゃないの?
      と、現地の事情に詳しくない人向けに説明が必要と言う意味。

      答えは、
      ・消滅した代わりは1駅岐阜寄りの二ツ杁駅での待避に変更
      ・西枇杷島の名古屋方は急カーブなので、そもそも通過列車は低速