「胴体花だらけ」のANA機「FLOWER JET」が通常機に戻るまで 特別塗装の裏側が色々予想外!

「フラワー」→「通常ANA機」へ でもその様子も特徴的

 この「東北FLOWER JET」の特別塗装は、機体に直接塗料を塗りつけるタイプのものではなく、実は通常塗装の上に特別デザインをあしらった巨大なデカールシールを貼るスタイルのものでした。そのため通常塗装に戻す作業も、塗装を塗り替えるというより、「シールはがし」のようです。整備士10人が手分けをして、巨大な旅客機の胴体からデカールが剥がされると、通常のANA塗装とほぼ同じような機体が出現しています。

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通常塗装への換装にのぞむANA「東北FLOWER JET」(2021年4月21日、乗りものニュース編集部撮影)。

 ちなみに、当初の計画では「塗装はがし」作業を21日いっぱいまで実施予定でしたが、作業当日は午前中でこの工程を完了。予定より早く同日午後から次の作業に入りました。

 先述のとおり、この機体は通常塗装の胴体を覆うようにデカールが貼り付けられていますが、機首や非常口ドアなど一部は、特別塗装でデザインの違和感が発生しないよう、塗料で塗り替えられています。たとえば、機体後部にある「日の丸」の国籍表示が、実は胴体片面につきふたつあり、もうひとつはデカールの中に隠れてました。

 午後からの作業は、この部分を一部をリペイントするもの。非常口のドアをスタッフがローラーなどを使い、塗料を用いてANAのトレードカラーのひとつである「モヒカンブルー」に塗り替える様子などが公開されています。

【了】

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