ANAのエアバスA380型機「フライングホヌ」は通常の6倍以上 その塗装現場
巨大な総2階建てのエアバスA380型機。その塗装を行うハンブルク工場を取材しました。凝った塗装のANA「フライングホヌ」も、ここで作業を実施。通常のA380型機と比べ、どのくらいの時間と手間を要しているのでしょうか。
通常は150種類の型紙を使うエアバスA380型機 しかし「フライングホヌ」は…
ヨーロッパの航空機メーカー、エアバス。複数あるその工場のうち、ドイツのハンブルク工場は、同社で最大の生産数をもつA320シリーズの製造拠点であるほか、同社における最新双発機「A350 XWBシリーズ」などのパーツも一部組み立てています。
ANA(全日空)が3機導入する総2階建ての巨大機「A380」でも、ハンブルク工場は重要な役割を担っています。主要部分(コンポーネント)の組み立て工場が置かれ、胴体前部の構造組立や胴体後部の完成作業などのほか、塗装作業も行われます。
ANAのA380型機は「フライングホヌ(空飛ぶウミガメ)」の愛称をもち、3機それぞれ異なったテーマカラーで、機体全体に「ウミガメ」をモチーフにしたデザインが施されている特別塗装機です。
A380型機は他の航空会社でも導入されていますが、それらの塗装の多くは「フライングホヌ」ほどダイナミックなものではありません。エアバスによると一般的なA380型機において、塗装に使われる型紙(ステンシル)は150種類。塗装の所要日数は、デザインの複雑さにもよるものの、おおむね13日から21日といいます。
では凝ったデザインのANA「フライングホヌ」は、どのくらいの手間と時間を要するのでしょうか。
こんなもんに金かけなくていいから運賃を安くしろよ