東急が「生きがい提供」「終活」を事業化 ノンストップでなくワンストップがポイント

東急が新事業を開始し、その会社を設立。簡単にいえば「人生最終章をより豊かにスマートに送る」ことを助けてくれるコンシェルジュ的なサービスで、観光列車「THE ROYAL EXPRESS」の旅を提案する、といったことも考えられるそうです。

葬祭場を運営する私鉄もあるが…

 東急が2021年4月21日(水)、新しい事業の開始と、その会社の設立を発表しました。予定されている事業内容は次の通りです。

・お別れプロデュースサービス(仮称)
・遺言、相続、事業継承相談サービス
・ライフイベントサービス
・すまい、くらしサポートサービス
・上記に付随関連するサービス

 新事業の名称は「ラヴィエール事業」で、設立された会社名は「東急ラヴィエール株式会社」。フランス語の「la vie(人生)」と「la lumiere(光)」を組み合わせた造語です。「あなたの“輝ける人生”を一緒に考え、お手伝いさせていただきたい」という想いを込めたといいます。資本金は10百万円、東急の100%出資です。

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東急の観光列車「THE ROYAL EXPRESS」(恵 知仁撮影)。

 高齢化社会を迎え、葬祭場経営に進出している私鉄グループは阪急や京王など、特に珍しくはありませんが、東急の新事業はそれとは異なるものです。

 自分の葬儀や相続の準備といった「終活」や、社長などであれば事業継承や「お別れ会」の開催をどうするかといった課題の解決、また定年後の“第2の人生”を生きがいを持ち豊かに暮らすための提案やサポート、生活の困りごとの解決など、簡単にいえば「人生の最終章をより豊かに、スマートに送る」ことを助けてくれるコンシェルジュ的なサービスを提供するのが、東急の新事業です。葬儀のプロデュースや手配はしても、葬祭場を運営するわけではありません。

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