西武新宿駅 ついに新宿駅とつながる? なぜいま「地下通路」新設か 背景に延伸計画

西武新宿駅と東京メトロ丸ノ内線を直結する地下通路が新設される見込みです。実はこの計画、過去2度にわたる西武新宿線の延伸計画が下敷きになったもので、実現すれば西武にとってまさに「3度目の正直」になります。

2度目の延伸計画も頓挫

 2度目の新宿駅方面への延伸計画は、地下駅での接続が予定されました。西武新宿線の複々線化事業の一環として、上石神井から西武新宿まで、地下に「急行線」を建設し、現在のメトロプロムナードに接続する形でホームを設けるというものでした。この計画は1987(昭和62)年に国から認可され、翌年からは建設費を賄うべく運賃加算も始まっています。

 しかし、バブル崩壊や工事費の高騰、将来の輸送需要の見直しを理由に、西武は1995(平成7)年、複々線化計画の中止を発表。積み立てた運賃加算分も、2002(平成14)年までに特別減算運賃という形で利用者に還元しています。

「かつての地下急行線計画のなかに、改札外コンコースとして、今回の地下通路に相当する計画がもともと含まれていました。しかし急行線の計画が廃止となったため、今回新たに東京都と新宿区が都市計画手続きを行います」。

 西武鉄道は今回の地下通路の新設について、このように話します。現在、地下急行線の都市計画の廃止手続きと、新たな地下通路の都市計画手続きが並行して進められており、今後審議されるといいます。

Large 20210428 01
新宿ステーションビルは現在のルミネエスト新宿。当初、この2階に西武線が乗り入れる計画だった(乗りものニュース編集部撮影)。

 今回の計画は、東京都と新宿区が2018年に策定した拠点再整備方針「新宿グランドターミナル」構想の一環です。西武鉄道としても、西武新宿駅の利便性を高めたい思いがあったところ、再整備の計画と歩調を合わせて進められることになったということです。

「新宿グランドターミナル」構想は、このほかにも新宿周辺に地下通路を新設し、既存駅の地下通路どうしをつなげる計画が盛り込まれています。かんたんにいうと、点在する各線の拠点を、ひとつの「グランドターミナル」と捉え、地域の回遊性向上につなげるコンセプトです。

【了】

かつての「地下急行線」計画を下敷きにした新設の地下通路計画

最新記事

コメント

3件のコメント

  1. 少しでも新宿駅から西武新宿駅への乗り換えが便利になるのは有難いことだと思います。

    西武新宿線に乗り換える為に新宿駅からわざわざJR山手線に乗り換えて高田馬場駅まで移動するのも面倒ですからね…。

  2. ドライブレコーダー購入時に注意することを教えて下さい

    • 関係なくて草

記事ランキング

  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. ロシア海軍の潜水艦に「異変」! 衛星画像の分析で明らかに 船体に“巨大な傘”を設置か イギリス国防省が指摘
  4. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  5. 片山さつき大臣「実態調査はじめます」 街のクルマ屋の「保険代理店打ち切り」問題に新局面 ビッグモーター事件の余波に再び切り込む!
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号