米陸軍自走砲 1960年代設計の車両を80年運用へ? 中身は最新型でも後継は未定!?

イギリスの防衛企業であるBAE Systemsは2026年2月24日、アメリカ陸軍向けにM109A7 Paladin自走りゅう弾砲とM992A3弾薬運搬車を追加供給する、5億ドル(約750億円)超の契約を獲得したと発表しました。

後継車両検討はあるもののかなり先!

 イギリスの防衛企業であるBAEシステムズは2026年2月24日、アメリカ陸軍向けにM109A7 Paladin自走りゅう弾砲とM992A3弾薬運搬車を追加供給する、5億ドル(約750億円)超の契約を獲得したと発表しました。

Large 20260303 01

拡大画像

現状最新鋭のM109A7「パラディン」(画像:BAEシステムズ)

 この契約は2025年12月に締結され、特に機甲旅団戦闘団(ABCT)の重要な作戦要件を満たすため、アメリカ陸軍の能力強化に寄与する。M109A7は、ペンシルベニア州ヨーク、オクラホマ州エルジン、アラバマ州アニストンの各拠点で生産されます。

B AEは、M109自走りゅう弾砲の最新モデルであるM109A7の開発・生産を担当しており、2017年頃から本格生産を開始しています。

M109A7はシャーシを改良し、M2ブラッドレー歩兵戦闘車系の足回りを採用。新エンジン搭載により電力供給能力も向上させ、デジタル射撃管制システムなどを装備することで、攻撃能力・生存性・即応性が向上した最新式の車両です。

 アメリカ陸軍は、最終的に約680両のM109A7と同数のM992A3を調達する方針といわれており、既に半数程度が納入済みと見られます。今回の契約では、M109A7とM992A3が40セット生産される予定のようです。

 M109A7の調達は2030年代まで続き、2040年代頃に後継車両の検討が始まるとされている。今回の追加発注は、その調達継続を印象づけるものとなっています。なお、M109A7の原形であるM109は1963年に生産が開始されており、このまま計画通りに進めば、80年近く運用される自走砲シリーズとなることが確定的になっています。

 この長期運用の背景には、後継車両の開発計画が度々難航・中止されてきたことや、アメリカ陸軍がミサイル戦力やHIMARSのような精密射撃可能なロケット弾への投資を優先しており、自走りゅう弾砲の優先度が相対的に低いことが挙げられます。

【画像】え、最初に投入されたのベトナム戦争!? これが初期のM109自走りゅう弾砲です

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  3. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  4. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  5. ロシアのミサイル部品工場が「大炎上」 ウクライナ軍の航空機から発射した巡航ミサイルが「直撃」か
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号