車両も謎 行先も謎 ミステリー列車「AE99」 京成スカイライナー未踏の地へ走る

いざ「スカイライナー未踏の地」へ…

「この列車は、千原線方面の線路へ入線しました。AE形がお客さまを乗せて初めて千原線に入線する瞬間です。皆様は、初めて千原線にAE形で乗車したお客さまになります。おめでとうございます」

 京成本線を走ってきたミステリー列車「AE99」は、京成津田沼駅で千葉線に進路を変更。その終点である千葉中央駅から千原線へそのまま直通し、10時12分に千原線の終点、ちはら台駅(千葉県市原市)に到着しました。

 過去の車両を含め、「スカイライナー」車両が客を乗せて千原線を走ること、千葉県市原市内を走ることは今回が初めてだそうです(試運転は別として)。雨のなか、千原線の沿線には多くの鉄道ファンがカメラを構えていたほか、ちはら台駅で「スカイライナー」を見つけ、指をさしながら驚く子どもたちの姿などが見られました。

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ちはら台駅に到着したミステリー列車(2021年4月29日、恵 知仁撮影)。

 ちはら台駅で敷地を開放しての撮影会、オリジナルグッズの販売が行われたのち、列車は再び千葉中央駅へ進行。そこでツアーは終了です。

 今回のミステリーツアーは、参加記念乗車証や限定オリジナルノベルティの贈呈、車内抽選会、京成全線1日乗り降り自由の「ワンデーパス」などがセットになり、大人4000円、小人3000円でした。

 また実施にあたって、車内の消毒や受付時の検温実施、募集人数の制限など、新型コロナウイルス対策を行ったそうです。

 ちなみに千葉中央駅到着後には、最寄りの京成グループ映画館(京成ローザ10)で銚子電鉄の映画『電車を止めるな!~のろいの6.4km~』の特別上映会が、京成の運転士養成用映像の放映と合わせて行われています(別料金)。

【了】

【ネタバレ注意】スカイライナー未踏の地に到着したAE99【ミニスカイライナー?出現】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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1件のコメント

  1. 「千原線の沿線には…(略)…カメラを構える姿が…」 

    賭けに出たのか、内部からの情報漏洩か。ミステリーでもなんでもない。 

    国鉄最初と目される(違うそうだけど)銀河鉄道999号の目的地が、運転一週間前にTVのニュースでわかってしまった。番組中、烏山駅長は渋々それを認めたがそこは仁義で取材班は場所の名前までは視聴者には知らさなかった。しかししばらく前に信号機が電気式(まだ通票閉塞だったので)になったという報道があり私は風景に見覚えがあったのだ!