ドイツ・フランス・スペインの3企業 次世代戦闘機「NGF」のエンジン開発で合意
次世代のヨーロッパ共同開発戦闘機が動き出しました。
戦闘機のキモとなるエンジン開発が始動
ドイツの航空機エンジン企業 MTUエアロエンジン社は2021年4月29日(木)、フランスのサフラン、スペインのITPエアロエアと、次世代戦闘機「NGF(New Generation Fighter)」に搭載が予定されているエンジンについて、共同開発に合意したと発表しました。
NGFは、ドイツ、フランス、スペインの3か国で開発を計画している将来戦闘航空システム「FCAS(Future Combat Air System)」の中核になると目されるもので、2019年の「パリ航空ショー」などで、すでに実物大のコンセプトモデルが披露されています。
今回の3企業の合意は、開発から生産、アフターサポートの提供まで協力するというもので、この3企業合意に合わせ、MTUエアロエンジン(ドイツ)とサフラン(フランス)は、新たな合弁会社として「EUMET」を発足させるということも明らかにしています。
EUMETは、NGFのエンジン開発および生産とサポートを担うための企業で、MTUエアロエンジンとサフランの出資比率は50対50だとのこと。この合弁会社EUMETにITPエアロエア(スペイン)が主要パートナーとして参画する形を採るといいます。なお、ITPエアロエンジンはエンジンのなかでも低圧タービンとノズルの開発を担当するそうです。
MTUエアロエンジン社の発表によると、FCASの開発スケジュールにおいて次の研究・技術段階に移行するためには、2021年半ばまでに3か国の承認プロセスを通過する必要があるとしています。
【了】
ステルス機はどこも同じようなデザインでつまらない