バスの運転席後部にある「急停車にご注意」ランプ いまではほとんど見られないワケ

バス事業者の考えは

 バス事業者側は「急停車にご注意」の表示灯が減る背景をどう見ているのでしょうか。

 都内を中心に路線バスを運行するバス事業者の広報は「運転席裏の表示灯は、停車中も含め急ブレーキ以外の場合も点灯すること、点灯した時点で既に急停車の衝撃が起こっていることから、注意喚起としては決定的なものではありません」と話します。また、近年のバスの車内は昔に比べて手すりが多いこともあり、「後部のお客様には表示灯が見えない」という問題も。

 同広報は「より車内全体に注意喚起できる方法として、『急停車する場合がありますから手すりにおつかまりください』と音声放送を行っているほか、最前部のLCD表示器でも同様の内容を表示し、常に安全なご乗車をお願いしています」とのこと。

「急停車にご注意」の表示灯が減ったのは、技術の進歩に伴い、より効果的に注意喚起を行える機器が開発され、役割がそれらに引き継がれていったというのが一番の理由かもしれません。

【了】

【どれが一番懐かしい? 4種類の「急停車にご注意」】

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コメント

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5件のコメント

  1. 京阪バスでは新型車両では白色LEDになって、まだ存在だ。

  2. これ実は大事、一部の首都高速や自動車専用道路を走る立ち席認定の路線バスは緩和基準で60制限が条件ですが、実はトラックのような機械的抑制ではなく、車検証にも刻まれた約束事の制限で60超、又は60に達したことを乗客にも知らせる表示ランプが同じような位置に設置されてます。
    特に立ち席乗員には制動や進行方向などの一応の車の動きを知らせることは大切なんです。

  3. バスによってはその位置に「とまります」のランプが。

  4. 濃飛バスに乗るとこれがあって、ああ高山来たって気がしていた。
    10年くらい前の上高地線のエアロスターにはついてたけど今もあるのかな。

  5. 視覚的に分かるこのような表示器は、止まる場合もそうだが、消灯することでバスが発車することが分かる、また右左折表示は、特に耳の不自由な乗客にとって有効だと思う。