鉄道車両メーカー「川崎車両」10/1発足 総額4000億円のビッグプロジェクトも
台湾や香港、シンガポールなどでも川崎の電車が走っています。
アメリカの鉄道事業にはタスクフォース組んで対応
川崎重工業は2021年6月1日(火)、都内で開催したグループビジョン報告会において、新会社「川崎車両株式会社」を10月1日付けで発足させることを明らかにしました。
川崎車両は従来、鉄道車両の製造などを担っていた社内カンパニーである「車両カンパニー」が独立する形で設立されるものです。
すでに川崎重工業は「車両カンパニー」について2021年10月に分社することを決めており、今回の発表はそれが予定通り進められることを示しています。
川崎車両の社内態勢としては、「国内・アジアディビジョン」と「北米ディビジョン」を設け、責任を明確化したとのこと。
川崎重工業は、2018年1月にアメリカ東海岸のニューヨークの地下鉄車両事業を受注しています。川崎重工業が手掛ける新型車両は「R211」という名称で、工場内での機能試験を実施したのち、2021年6月中にプロトタイプが出荷される予定だそう。
このニューヨーク地下鉄事業は総額37億ドル、日本円で約4000億円規模のビッグプロジェクトであり、それに関連して北米拠点の生産性をさらに向上させ、大型プロジェクトの収益性を最大化できるようにするとしています。
なお利益の拡大が行える、モーターサイクル事業や航空宇宙事業など、さまざまな知見を活かす目的で「北米タスクフォース」を設置するという話でした。
【了】
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