エアバスよくぞ復元した! 80年の時を超えた「大西洋の疫病神」Fw200 日本にもゆかり

エアバスが80年の時を経て復元したドイツ産のフォッケ・ウルフFw200「コンドル」。この飛行機はどのようなものだったのでしょうか。ハイスペックゆえの記録、日本との関わりなどを見ていきます。

当時としては卓越した長距離飛行を実現

 ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスがドイツのベルリンで、約80年前の4発プロペラ機を復元させ、展示を始めています。ドイツ産のフォッケ・ウルフFw200「コンドル」です。この飛行機は歴史的価値も極めて大きく、日本にもゆかりのあるものです。

 Fw200は、1937(昭和12)年に初飛行。第2次世界大戦時、ヒトラーが愛用していた専用機『インメルマンIII』としても知られており、ハンス・バウア―というヒトラーお抱えのパイロットが操縦していたほか、同国の空軍で採用されるなど、どちらかというと軍事色の強いモデルとして知られています。

 ただその出自は、いわば当時の「超ハイスペックな旅客機」でした。

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機体の復元が終了し、ドイツ技術博物館に展示されたフォッケウルフFw200旅客機(画像:エアバス)。

 Fw200は本来、ルフトハンザ航空向けに開発されました。その強みは長距離飛行性能にあり、いくつかのドイツからの都市間飛行記録を達成しています。

 そのひとつは、1937年に実施されたニューヨークへの無着陸飛行です。距離は6000km以上でした。

 ルフトハンザ・ドイツ航空で使用された試作1号機改造型Fw200S1「D-ACON」”ブランデンブルク“号は、ベルリンのシュターケン空港から、ニューヨークのフロイド・ベネット飛行場まで、25時間で飛行しました。ちなみに平均速度は255km/hだったそうです。帰りはフロイド・ベネット飛行場からベルリンのテンペルホフ空港までの飛行で、20時間を切って戻ってきますが、これは偏西風の影響でしょう。これらの記録は、国際航空連盟の区間世界記録として登録されました。

 同じ年、”ブランデンブルク“号により、ドイツから日本への飛行も実施されました。このときは、さすがに無着陸では難しく、途中、バスラ、カラチ、ハノイの3か所で給油し、約1万4000kmを47時間ほどかけて立川飛行場に到着します。帰りは46時間少しで、平均速度は時速192kmだったそう。その年末にはフィリピンのマニラまでの長距離飛行も実施しています。

【驚きの復元力!】ボロっボロの状態から蘇った「Fw200」写真で追う経緯

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