「アメリカのスクールバス」もEV化 中国BYDが参入 航続距離は最大250km【Merkmal】

中国EV(電気自動車)メーカーBYDの北米法人が、EVスクールバスを発表した。BYDのEVバスは日本各地でも導入例があるが、アメリカのスクールバスにも参入する。

BYD EVスクールバスをアメリカ市場に導入

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BYDのD型EVスクールバス(画像:BYD North America)。

 BYDの北米法人は2021年6月1日、EV(電気自動車)スクールバスを発表し、アメリカ市場への導入を表明した。これまで旅客用EVバスを世界中で展開してきたが、スクールバス市場の本場でシェア獲得を狙う。

 BYD(Build Your Dreamsの略。漢字表記は「比亜迪」)は、中国の広東省深圳市に拠点を置く自動車メーカーで、プラグインハイブリッドとバッテリーEVを中心に製造・販売している。最近では同社のEVフラッグシップサルーン「漢 EV」がEVセールスランキングでトップ5に入るなど、中国を中心に高い人気を得ているメーカーだ。

BYDとは

 BYDはもともとスマートフォンやPC機器のリチウムイオンバッテリー製造が出自であり、バッテリー製造を得意とするメーカーである。1995年設立とすでに25年を超えていて、資本状況や生産インフラは確固たる態勢を築いており、最近話題のNIOや小鵬汽車などのEVベンチャーとは一線を画している。中国国内では民営系の有力メーカーとして吉利汽車・長城汽車と並んで目される存在である。

 日本では、先日トヨタが発表したEVパーソナルカーブランド「bZ」シリーズにおいて、共同開発パートナーの一社としてBYDが挙げられたことが話題になったほか、実はBYDのEVバスは日本各地ですでに導入されており、京都や盛岡、会津などで実運用に供されている。

 そして日本だけでなく、BYDは世界中でEVバス市場を切り拓いており、北・南米や欧州諸国、もちろんアジア全域でも幅広く事業を展開しており、名実ともに世界トップのEVバスメーカーだ。

【写真】BYDのD型EVスクールバス

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