早すぎる引退「777」 最後は地上の旅客機レストランに 主催者ANAの秘めた思い

新型コロナ拡大による需要減退で、平時のように旅客機が飛ばせないなか、ANAでは機体の早期退役や、関連するイベントの展開を進めています。そのひとつ「777型機の機内食レストラン」には、収益増、利用者要望以外にも狙いがありそうです。

「レストラン化でお別れ」これまでにもあった? ANA機

 ANA「翼のレストランHANEDA」は3月31日に初めて開催され、4月にも計11日間実施されました。ANA広報部によると、これらはいずれも、264席仕様のボーイング777-300ER「JA782A」が使用されたそうです。

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ANA「翼のレストランHANEDA」初回実施の様子(2021年3月31日、乗りものニュース編集部撮影)。

 このJA782Aは、3月27日のロサンゼルス発羽田行きNH105便を担当し、これが最後の定期便運航となりました。その後3月の初回から4月まで初代「レストラン会場」を担ったのち、再びANAの定期便に戻ることのないまま、6月8日(火)に退役フライトで日本を離れました。つまり初代レストラン担当機も、結果としてこのイベントが、利用者との「お別れの場」だったというわけです。

 初代レストラン会場となったJA782A、6月に会場となるJA779A、ともにいわゆる経年機というわけではありません。通常、旅客機は20年から25年使用されることが多いなか、JA782A(2008年導入)は約13年、JA779A(2007年導入)は約14年。ともに、まだまだ主力して働くことのできる機体です。とはいえ、ANAの777-300ERが主戦場とする長距離国際線が、いつ以前のような活況を取り戻すかは不透明です。

 JA779Aで6月に実施される「機内食レストラン+退役前のお別れ会」のイベントでは、整備士による777の思い出エピソード披露や、機材のドア付近へのメッセージ記入体験などが実施される予定です。

 もしかすると、利用者のニーズと旅客機の有効活用といった当初の狙い以外にも、こういったイベントには、ANA側の「せめて盛大に送り出してあげたい」と思いがあるのかもしれません。

【了】

【もう見納め…】6月8日に離日「JA782A」の客室と機内食

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