「そんな場所でエンジン外すの!?」海空自衛官も驚嘆 ほぼ特殊能力な陸自の“野”整備隊

陸海空3自衛隊の航空機整備員が集まると、海空の自衛官に「陸上自衛隊は埃が舞うような山の中で航空機整備するなんて信じられない」と驚かれることがあります。どんな環境でも航空機の整備ができる陸上自衛隊航空科の支援能力とは。

場所を選ばずドコでも整備 それが陸上自衛隊

 航空機を安全に飛ばすためには、定期的かつ適切な整備が欠かせません。その整備を行う場所は一般的には駐機場(エプロン)や格納庫などが思い浮かぶでしょう。しかし自衛隊、特に陸上自衛隊は基本的に野外展開も視野に入れた運用を行っているため、海上自衛隊や航空自衛隊の整備員たちからすると「信じられない」と驚かれることがあるといいます。それは一体どのような意味なのか見てみます。

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訓練で戦車運搬用の73式特大型セミトレーラに載せられて演習場内を移動するUH-1J多用途ヘリコプター(画像:陸上自衛隊)。

 そもそも、自衛隊では飛行機を運用する現場部隊を、航空隊もしくは飛行隊と呼びます。海上自衛隊や航空自衛隊では、航空隊/飛行隊で日常的な点検こそするものの、それら“現場”ではエンジンを取り外したり、機体の板金修理などを行ったりすることはありません。

 なぜなら海上自衛隊や航空自衛隊には、高度な整備を担当する専門の部隊が基地ごとに設けられており、エンジンを取り外すような大掛かりな整備は、専門の治具や機材が揃っている、いわゆる重整備専門部隊でしか行わないからです。

 こういった専門部隊は、海上自衛隊では「整備補給隊」、航空自衛隊では「整備補給群」と呼ばれています。彼らはエンジンならエンジンのみ、武装なら武装のみと分野ごとに特化しており、分業で仕事をしています。

 海空の両自衛隊で共通していることは、航空機が整備を担当する部署に運ばれ、専用エリアや専用の格納庫で整備を受けるシステムになっていることで、これを船にたとえて「ドック整備」といいます。対して陸上自衛隊の航空隊は、そこまで細分化されていません。

【写真】草原でも雪上でも 陸自航空科が保有する各種装備

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