ANA「胴体短い737」残り1機に 「JA05AN」離日 胴体に多くの「ファンからの寄せ書き」抱え

残るはラストフライト担当機のみになりました。

商用ラストは6月20日

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羽田空港を出発するANAのボーイング737-700「JA05AN」(画像:ANA)。

 2021年6月27日(日)で定期便最終飛行を終え、全機退役となったANA(全日空)の737-700。その日までANAに籍を置いた2機のうちの1機、「JA05AN」が29日午前10時半ごろ、退役にともなうフェリーフライト(回航)のため、羽田空港を出発しました。これでANAの737-700は、27日のラストフライトを担当した「JA06AN」1機のみが残ります。

 JA05ANは、2006(平成18)年7月1日の福岡発中部行きでデビューし、約16年にわたり運航されました。2021年5月からは、残る「JA06AN」とともに機首部分に退役記念デカールが貼られ飛び回り、6月20日(日)の中部発羽田行きNH86便をもって、商用飛行のラストを迎えています。ANAによると、これまでの飛行時間は約3万3511時間、着陸回数は2万3082サイクルとのことです。

 737-700は、2005(平成17)年に運航を開始したモデルで、現在のANA主力旅客機のひとつ「737-800」との姉妹機にあたります。737-800より6m程度短い胴体が特徴で、「ほぼ国内すべての空港へ就航した」(ANA)ほか、近距離国際線にも投入されました。

 JA05ANは、羽田空港を出発後、米アラスカ州のアンカレッジを経由して、カリフォルニア州のビクタービルに向かうとのことです。なお同機には、定期便からの退役前日となる19日(土)、中部空港で実施された退役記念の遊覧フライトを実施。このとき胴体後方に、737-700のファンが寄せ書きを残しました。回航の際も、この寄せ書きが残ったまま離日しています。

【了】

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