3つの「JALのLCC」どう差別化? JALへの影響は? JAL幹部が語るJJP・SJO・ZIPの戦略

JJP&ZIPAIRはどうなる?

 一方、これまでグループのLCC事業を担ってきた2社については、それぞれ次のように説明します。

 ジェットスター・ジャパンは「収益性の高い国内線」を担当。「規模より収益性に重きをおいた事業運営で、インバウンドを含めた国内需要をゲットしていきたい」といいます。「JALグループの日本における知名度、マーケットの精通度と、世界的なLCCグループであるジェットスターグループのLCC事業ノウハウや外国人に高い知名度を戦略の軸としたいと考えています」(JAL 豊島滝三専務執行役員)

 そして、国内初の中長距離LCCであるZIPAIRは「LCC事業の収益拡大のドライバー」とします。「最先端のテクノロジーを活用し、お客様の求める多様なバリューに対応するまったく新しい航空会社」としています。

「ZIPAIRは、みなさん一人ひとりのニーズにフィットした納得感のある航空会社としたいです。今後はアメリカ西海岸への就航を目指します。また、(ZIPAIRが使用している)ボーイング787は貨物の収容量が高いことから、貨物でも収益を上げています。これはグループにとって、大きなメリットです」(豊島専務)

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JALの豊島豊島滝三専務執行役員(2021年6月30日、乗りものニュース編集部撮影)。

 これら3社は「JALのLCC」となることで、どのような強みが生まれるのでしょうか。豊島専務は次のように話します。

「JALグループの3社では、普遍的なLCCのコンセプトにJALの強みを加えます。何が強みになるかというと、安全を含む経営力の強化です。JALで導入している安全基準や、JALの高品位な整備を活用するなどし、相乗効果の向上を図ります。効率性や経営力も高まると考えています」(豊島専務)

 なお、LCCの発展で、フルサービスキャリアであるJAL本体はどうなるのでしょうか。豊島専務は「LCCはフルサービスキャリアと需要がぶつかるのではという懸念も見受けられますが、実は、お客様の層が違うことから、LCCがフルサービスの成長を圧迫することはありませんでした」と話します。JALは「ターゲットとしているお客様が違うことから、(JAL本体とグループ内LCC)の路線が重複することはありえる」としています。

【了】

【写真と資料で解剖】JALグループのLCCの機体&戦略図

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コメント

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2件のコメント

  1. TwitterでJR只見線云々と書かれていた件はどちらに?

  2. といってJAL本体も、普通席・エコノミーの快適性は重視しても、
    上級クラスはあまり意識していないように思えるのよねぇ~。