「国内線最長旅客便」担うLCCに新たな役割? ピーチ、新千歳→那覇便などで貨物輸送開始
これからは人も、野菜も約2400kmをかっとびます。
千歳→関西、成田、福岡、那覇で貨物引受開始
ANA(全日空)グループのLCC(格安航空会社)、ピーチが2021年7月1日(木)から、新千歳空港を出発するピーチ運航便で、航空貨物の搭載を始めます。対象となるのは、新千歳→関西、成田、福岡、那覇の4路線です。
ピーチでは、2020年11月から航空貨物の取り扱いを開始。以来、このネットワーク拡充を図っています。これらの便はANAとのコードシェア(共同運航)の形態がとられ、便名もANAのものが付与されています。
新千歳発の航空貨物搭載初便は、那覇行きのMM271便(NH8615便)でした。2021年現在、この新千歳~那覇線は、日本最長の国内線として知られています。ピーチでは2020年10月にこの路線に参入。この2都市間の距離は2400kmで、ダイヤ上の同便の飛行時間は、3時間45分です。
ピーチによると、同社のエアバスA320機の場合、最大2tの航空貨物を積むキャパシティを持っているそうですが、到着から別の便として出発するまでの間隔が短いLCCの機材運用に対応するなどの理由から、現在は最大800kgに容量を抑えているとのこと。今後は「高需要路線を中心に、800kg以上を搭載できるようにしていければ」としています。
MM271便にはピーチの旅客94人が搭乗し、後方貨物室に旅客の預け荷物、そして前方貨物室には、バラ積みされた野菜や果物などが約600kg搭載されました。この日のMM271便は定刻(午前11時10分)より少し早めの11時6分に出発しています。
【了】
コメント