22世紀まで飛び続ける? 輸送機の決定版C-130「ハーキュリーズ」は何がイイのか もう70年

アメリカで開発されたC-130輸送機は、空自および海自でも運用しているほか、在日米軍にも配備されているため、日本でも比較的見ることの多い軍用機です。東日本大震災でも重用された“傑作機”、何が強みなのでしょうか。

C-130輸送機の生い立ちと特徴

 C-130輸送機はロッキード社が開発、生産している軍用輸送機の決定版とも形容される機種です。1954(昭和29)年の初飛行以来、改良が重ねられつつ現在も最新型C-130Jの生産が続いており、累計生産数は2500機を超え世界69か国で採用されています。

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アメリカ空軍のMC-130特殊作戦機(細谷泰正撮影)。

 この傑作輸送機が誕生した背景には朝鮮戦争がありました。当時、アメリカ空軍が前線で使用していた輸送機はC-46、C-47、C-118など、第2次世界大戦中に活躍したレシプロエンジンを装備した機体で、なおかつ、当時の軍用輸送機の多くは旅客機や爆撃機から派生した機種が多く、前線への輸送任務に適したものでもありませんでした。

 そこでアメリカ空軍は、独自の要求に加えて陸軍の要望も盛り込み、前線での使用に最適化した新たな輸送機の提案要求を1951(昭和26)年に航空機メーカー各社へ送付しました。

 これに対し、ロッキード社は、名設計者と呼ばれたケリー・ジョンソンも参加し、当時実用化されたばかりのターボプロップエンジンの使用を前提に設計された機体を開発。見事、コンペを勝ち抜いたのです。

 C-130の特徴は、丈夫な降着装置で未舗装の比較的短い滑走路でも運用できること、貨物室の床が低く、荷役作業が容易なこと、貨物の空中投下や空挺輸送も可能なことです。こうした実用性が買われて空中給油機や特殊作戦機など多くの派生型も生産されてきました。

 続いて改良型とともに、空中給油型、救難救助型、気象観測型などの派生型も順次誕生、C-130E型からはパレット輸送に対応するようになります。このパレット輸送システムは、その後、軍用貨物輸送の標準的な荷役方法となり、航空自衛隊でも用いられています。

 なおC-130シリーズは、機首が鼻のように突き出た特徴的な外観をしていますが、これはレーダードームです。この形状は、最初の量産型であるC-130A型からの特徴で、C-130シリーズの見た目のポイントにもなっています。

【写真】特殊作戦機MC-130のコックピット/3.11で被災し泥まみれの仙台空港

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