中央線快速電車のE233系「T71編成」 番号の付け方なぜ不揃いに?
「T71編成」の番号の意味
まとめると、「T71編成」の1号車から5号車までは、10両貫通編成と6両編成の合計数70本の次となるため、「71」となります。6号車と7号車のサハE233形は10両貫通編成のみに連結されている車両ですので、43本目となる10両貫通編成の「T71編成」では、下2桁が「43」となります。10号車は4両編成の最後の車号の「67」に続く形で、「68」となるのです。
「今までの番号の続き」というシンプルな正解ですが、いざ番号をつけようとすると複雑になるのが不思議なものです。
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現在の中央線快速電車では、トイレの設置が進んでいます。この関連で番号を改めた車両や、連結の順序の入れ換えが発生しています。ここでは簡単な説明とするため、トイレ設置前の編成で話を進めました。
【了】
Writer: 柴田東吾(鉄道趣味ライター)
1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。
ふにゃふにゃ