新幹線車内の「ただいま○○駅を通過」テロップ、いったい何のため? 流れるタイミングは
新幹線の車内テロップで、駅通過時に「ただいま○○駅を通過。」という文章が流れますが、これはどのような目的で、どのように流しているのでしょうか。
意外と歴史は古い
新幹線の車内テロップで「のぞみ」などの速達列車では「ただいま○○駅を通過。」といった表示がされます。
駅を通過する絶妙のタイミングで流れるこのテロップ、実際どのような目的で流されているのでしょうか。
JR東海の広報に尋ねたところ「停車駅間が長い列車でもおおよその走行位置を把握していただいたり、車窓からの風景をお楽しみいただく際の目安となるよう、ご案内しています」とのことです。
この通過案内のテロップは、現在のような車内のLED表示器が導入された100系新幹線から流しているとのこと。
字幕が流れるタイミングについては、他の案内との兼ね合いもあるものの、列車の走行位置をもとに、駅に近づいたことを自動検知し流しているそうです。
ちなみに列車の走行位置を把握する手段については、「新幹線車両の車軸回転数からの演算と、地上設備によって取得しています」とのこと。これは新幹線にとどまらず一般の電車でも同様で、車内の自動放送や液晶ディスプレイ表示のタイミングもこの方法で割り出しています。
この「通過案内」のテロップ、線区や車両で差異があるようで、東海道・山陽・九州新幹線は「ただいま○○駅を通過。」、東北・上越・北陸・山形・秋田新幹線は「ただ今 ○○付近を通過中です。」という文面になっています。
【了】
100系で名古屋(例)まであと9km、が表示されるとじきにブレーキがかかった(160信号?)ものだ。