立体交差のハンバーガー? 環八「井荻」の特異構造 自転車にはちょっとダンジョン
地上の鉄道に対し、道路が「上からも下からも」立体交差している箇所が東京の環八通りにあります。クルマや歩行者の課題を解決した構造ですが、自転車はちょっと注意が必要です。
かつては東京の渋滞名所だった井荻
道路や鉄道の立体交差は、地上を走る路線を、もう一方の路線が高架でまたぐか、トンネルでくぐるかが一般的ですが、その両方で道路が線路と交差する箇所が東京にあります。西武新宿線と環八通りが交わる井荻駅(東京都杉並区)です。
西武新宿線と環八はかつて、地上で平面交差しており、「開かずの踏切」「渋滞の名所」として知られた場所でした。1997(平成9)年に長さ1263mの井荻トンネルが開通し、環八の本線は、地上で交わっていた早稲田通り、西武線、新青梅街道、千川通りを一気に地下で通過するようになりました。
これにより、もともとの地上道路は環八の「側道」になりましたが、この側道もやはり西武の踏切解消のため立体交差化。本線とは逆に、鉄道をまたぐ高架橋となったのです。
なお、井荻トンネルは50cc以下の原付、自転車とも通行できません。また側道の高架は、原付はOKであるものの自転車は通行不可です。
さて、トンネルも高架も通れない自転車は、西武の線路をどうやって越えたらいいのでしょうか。それは可能ではあるものの、初めての人はちょっと注意が必要かもしれません。
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