立体交差のハンバーガー? 環八「井荻」の特異構造 自転車にはちょっとダンジョン

「自転車のルートどこ?」

 井荻トンネルから環八の側道を進むと、西武線の線路で行き止まりになります。そこには、線路をくぐる歩行者用地下通路の入口があるのですが、階段になっており、自転車を押して歩けそうにありません。

 ここで後ろを振り向くと、階段の半分くらいの間口で、地下へ通じるスロープがあります。これが自転車用の通路で、進むと地下駐輪場の入口で通路が折り返し、さらに地下へ。歩行者用地下通路の脇を進んで反対側へ出られるのです。

 スロープの入口には、「北口(南口)連絡 井荻地下スロープ」という案内表示はあるものの、「地下自転車駐車場入口」という別の立て看板の方が目立っています。「後ろを振り向くと入口」というのもわかりづらいためか、SNSでは「自転車の入口が分からず人に聞いた」といった声も。それを知っていても、自転車を押して長い地下通路を歩くのを避け、近くの踏切まで迂回する人もいるようです。

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井荻トンネルの荻窪側(乗りものニュース編集部撮影)。

 地下の環八本線、歩行者・自転車用の地下通路、地上の線路、そして高架の環八側道が折り重なる井荻駅前。サンドイッチのような構造……いや高架が上へ丸く反ったアーチになっているし、トンネルの形状も考えれば、ハンバーガーあるいはドラ焼き型立体交差か、そんな表現が思い浮かびました。

【了】

【環八のダンジョン】「井荻」の全容を写真でチェック!

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