「渋谷ダンジョン」攻略難易度さげる通路の一部「ヒカリエデッキ」開通 未来の渋谷へ

「風」もポイント? 開通直前「ヒカリエデッキ」に行ってみた

 7月13日(火)、開通直前の「渋谷ヒカリエ ヒカリエデッキ」を取材したところ、印象的だったのが「涼しさ」です。

 気温が27度程度というのもありましたが、地上34階建てと巨大な「渋谷ヒカリエ」の北側で日陰なうえ、風が通り抜けるのです。所々に、ついたて状のガラスがありましたが、ビル風を弱めるために設置しているとのこと。

 この「ヒカリエデッキ」には緑もあり、今後はアート作品の展示、ラジオのサテライトスタジオ開設、キッチンカーの出店、ライトアップなどが行われる予定。渋谷文化の一翼を担う「都会のオアシス」になるかもしれません。

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「ヒカリエデッキ」から、今後開通する道玄坂方面を望む(2021年7月13日、恵 知仁撮影)。

「ヒカリエデッキ」の開通により姿を現し始めた、渋谷の難易度を下げる新しい背骨「スカイウェイ」。現時点では「ヒカリエデッキ」と呼ばれるその一部、宮益坂上~渋谷ヒカリエ間の横移動のみ可能ですが、今後、「渋谷ヒカリエ」から銀座線渋谷駅の真上を通り、西側の道玄坂方面へ歩道が結ばれます。

 全区間の開通は、JR渋谷駅付近で進行中の「渋谷スクランブルスクエア」第II期工事が完成する2027年度ごろを見込んでいるとのこと。

 ちなみに今回開通の「ヒカリエデッキ」は、しばしば床下から「ガタンゴトン」の音が聞こえてきます。この区間も、地下鉄銀座線の上に設けられているからです。

【了】

【もうダンジョンと呼ばせない】「スカイウェイ」ができる場所と「未来の渋谷」の姿

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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