東名「大和トンネル」拡がりました! 全国ワーストクラスの渋滞ポイントは変わるか

東名の渋滞名所「大和トンネル」が拡幅されました。これによりどのような効果が期待できるのでしょうか。さらなる改良も進められています。

工事着手から5年「大和トンネル 拡がりました」

 拡幅工事が進められていた東名高速の大和トンネル(横浜町田IC~海老名JCT)とその前後区間が、2021年7月14日(水)6時、片側4車線運用になりました。

 今回は上り線約3km、下り線約2kmの区間で、上下線とも付加車線が1車線整備され、大和トンネル内も拡幅されています。2016年の工事着手から約5年弱の歳月を要しました。

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拡幅された大和トンネル付近。2021年7月14日(画像:NEXCO中日本東京支社)。

 このトンネルがボトルネックとなっている横浜町田IC~海老名JCTは、2020年6月に国土交通省が発表した高速道路の渋滞ワーストランキングでは、上り線がワースト1位、下り線がワースト4位となるなど、全国有数の渋滞区間でした。

  NEXCO中日本東京支社によると、今回の拡幅により、交通容量が増加することで、大和トンネル付近を先頭にした渋滞の緩和が期待されるといいます。上り線は午後から夜にかけ、ここを先頭とする渋滞がしばしば発生しますが、JARTIC(日本道路交通情報センター)の地図を見ると、14日(水)18時30分現在、この区間に渋滞を示す赤線の表示は出ていません。

 ただ、交通量の多さだけでなく、「トンネルに入る際にブレーキをかけてしまう心理的な要因や、トンネル内で緩やかな上り坂になっていることから、お客様が速度低下に気づかず渋滞が発生していました」とのこと。今後の状況を見ながら、速度回復を促す注意喚起などもさらに行っていきたいといいます。

 また、今回の運用開始区間から東京側へ片側4車線区間を延伸する工事も進められています(上り線約1.5km、下り線約2.7km+横浜町田IC付近約0.5km)。交通量の多い区間の容量が増すことで、さらに渋滞の緩和が期待されるそうです。

【了】

【大和トンネル付近拡幅 地図と写真でチェック!】

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コメント

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1件のコメント

  1. 英国のある高速道路では渋滞緩和と称して路側帯を車線にしてしまったために、故障車が追突される事故が数件起き死者まででて物議を醸しているそうです。