カレー…うどん…「車内で買い食いできる電車」乗ってきた 食堂車ビュフェなぜ消えた

かつて日本では、多くの列車で温かい食事が提供されていました。現在でも、一部の列車でそれを味わうことが可能です。豪華寝台列車などではなく。そのひとつであるJR九州の特急「36ぷらす3」で、それを体験してきました。

これはJR九州の「罠」か?

 今回の特急「36ぷらす3」取材では、個室の「ランチプラン」を体験し、「日本料理 ながおか」(福岡市)の非の打ち所がない味に舌鼓を打ったのですが、心残りがありました。

 ビュフェで提供されている温かい軽食です。

 注文してしまいました。「『36ぷらす3』オリジナル 黒い鶏カレー」750円。

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特急「36ぷらす3」の「オリジナル 黒い鶏カレー」(2021年7月、恵 知仁撮影)。

 正直、「ランチプラン」の料理は食べ応えも結構あり、胃の中は充ちていたのですが、鉄道ライターとしては、ビュフェも取材せざるを得ません。満腹ながらも、名店の日本料理とは全く違う方向性のちょっと辛めな美味しさが、口の中に広がりました。

 ただやはり、一度の乗車で「ランチプラン」と「ビュフェの食事」を味わうのは、あまりオススメできません。量的に。もう一度乗って、そのときまた味わうのが良さそうです。九州を巡る特急「36ぷらす3」には5コースがあり、その車窓や、体験できる「おもてなし」も違いますし。

 ……このビュフェ、「36ぷらす3」のリピーターを増やすためのJR九州の罠のようにも思えてきました。

【写真】「昔の新幹線」にあった懐かしの飲食設備 & 令和の「車内買い食い特急」の旅

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コメント

5件のコメント

  1. TGVのバー車両行ったよ‼️新幹線🚅にも欲しいけど無理だろうな。新幹線のビュッフェでカレー🍛食った事もあるオッサンです⁉️

  2. 新幹線の食堂車は数回利用したけど、ひかりの自由席だと遠いんだよね。食堂車まで。

    しかも禁煙車は1号車しかなかったから、8号車までえっちらおっちらと。

    恐らく主な利用者はグリーン車や指定席の客だけだったんだろうな。

  3. 1976年のGW。中央東線の列車は今からでは信じられないほど少なかった。放送はビュッフェが暇な旨を告げるが、やっとつかんだ自由席を明け渡してまでそこにたどり着くには、絶望的な通路の混雑だ。

     混んでいるために車内販売にすらありつけない現象はその後も国鉄時代に何度も遭遇した。

  4. 私鉄の“食堂車”は、東武の「スペーシア」にありますね。

    あと、伊豆急行にもかつてありましたが、最近「サフィール踊り子」で復活しました。

  5. 近鉄の特急しまかぜの食堂車でカレーを食べました。

    ゆったりとした時間が流れていてとても気分が良かった。