モハ・YS-11をシェアオフィス化 奇抜な約2か月の早業 東急はどこを目指すのか?

東急電鉄が「電車とバスの博物館」の一部をシェアオフィス化。展示中のモハ510形、YS-11内部もシェアオフィスです。かなり風変わりですが、社内で議論にならなかったのでしょうか。しかし話を聞くと、東急らしい展開かもしれません。

東急は東亜国内航空の親会社でした

 2021年8月1日(日)、「電車とバスの博物館シェアオフィス」が誕生します(正式名称「DENBUS ワークスペース」)。

 東急電鉄が、田園都市線の宮崎台駅(川崎市宮前区)近くで運営している鉄道保存展示施設「電車とバスの博物館」。そこにある「モハ510形」という昭和初期に製造された電車の内部や、戦後初の国産旅客機「YS-11」の機内に電源やWi-Fiを整備。シェアオフィスにしてしまいました。

 Snow Peak製デスクセットを備え靴を脱いで使う「アウトドアスタイル」の席や、駅の廃材などを活用した、比較的一般的なシェアオフィスに見える席「えきもくオフィス」も用意されています。これらと「YS-11」ではウェブ会議も可能です。

 実際に「モハ510形シェアオフィス」に入ると、歴史を感じさせる木の香りが印象的で、意外と落ち着きます。運転席のすぐ隣にもシェアオフィス席がありました。

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シェアオフィス化されたYS-11機内(2021年7月、恵 知仁撮影)。

「YS-11シェアオフィス」は、すぐそこに操縦席が見えている位置に席があり、興奮を隠せなくなる人もいそうです。とはいえ、この「YS-11シェアオフィス」はドアを閉めて個室状にすることも可能。集中もできるでしょう。ちなみに、東急はかつて東亜国内航空(のちの日本エアシステム)の親会社で、展示されているYS-11は元東亜国内航空の機体です。

 さて、さらに独特なのは、電車の運転シミュレーターを「ブレイクコーナー」として使えるようにしていること。息抜きに電車の運転士になれます。

【いろいろ変…?】「電車とバスの博物館シェアオフィス」を写真で見る

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