モハ・YS-11をシェアオフィス化 奇抜な約2か月の早業 東急はどこを目指すのか?

これを「やろう!」と言って異論はなかったのか?

 この「電車とバスの博物館シェアオフィス」は、博物館のうちコロナ禍で密を防ぐべく休業していたエリアの有効活用として、実施されました。

 かなり独特なシェアオフィスです。実現にあたって、何かと議論があったのではないでしょうか。

 東急電鉄の担当者に聞くと、議論はあったそうですが「考えているだけではなかなかできない」「議論があったらまずやってみよう」といった考え、そして“いきおい”もあり、実現に至ったそうです。

 コンセプトは「大人がワクワクするアミューズメントシェアオフィス」で、息抜きや気分転換のニーズを想定しているといいます。

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シェアオフィス化されたモハ510形車内(2021年7月、恵 知仁撮影)。

 東急電鉄は、2021年7月12日(月)には同様に遊休スペースだった武蔵小杉駅、長津田駅の旧定期券売場もシェアオフィス化。「電車とバスの博物館」も含めてこれらプロジェクトは5月にスタートし、わずか2か月程度で実現しています。

「早さ」の背景には、利用者との接点が多い鉄道現場の発想、その人材をまとめ、生かすチームが武蔵小杉駅と長津田駅にあり、東急電鉄本社にも現場から人材を派遣することで、企画段階から全社的に連携して進める体制を作っていること、様々なポテンシャルや趣味を持つ東急電鉄の人材を生かし、最大限内製で進めていること、などがあるそうです。

「電車とバスの博物館シェアオフィス」の投資額は、200~250万円ほどとのこと。

【いろいろ変…?】「電車とバスの博物館シェアオフィス」を写真で見る

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