モハ・YS-11をシェアオフィス化 奇抜な約2か月の早業 東急はどこを目指すのか?

東急電鉄が「電車とバスの博物館」の一部をシェアオフィス化。展示中のモハ510形、YS-11内部もシェアオフィスです。かなり風変わりですが、社内で議論にならなかったのでしょうか。しかし話を聞くと、東急らしい展開かもしれません。

野菜や魚を運ばない運べない東急

 もちろん「早さ」の背景には、コロナ禍を受け定期券利用者が減少するなか、鉄道会社は変わらなければいけないという危機感が大きく存在します。

 日本には様々な鉄道会社がありますが、東急は「鉄道を軸にしたまちづくり」という、いわゆる「私鉄のビジネスモデル」を形にした象徴的な企業のひとつ。言い換えれば「まちづくり」が目指すところであり、社会情勢の変化に対するこうした柔軟で素早い動きには、東急らしさも覚えます。

 コロナ禍を受けて生鮮品を列車で輸送する取り組みが各社で広がっていますが、沿線がほぼ都市部である東急はシェアオフィスをいま広げているのも、らしいところでしょう。

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靴を脱いで利用する「アウトドアスタイル」の席(2021年7月、恵 知仁撮影)。

 東急の広報担当者によると、東急は「まちづくり」を通じて社会課題の解決に取り組んできた歴史を持っており、「コロナ禍」という大きな社会課題に対しいま、経営陣も含めて危機感と変革の意識が社内に広がっているといいます。

 ちなみに、この「電車とバスの博物館シェアオフィス」の利用料金は1時間200円、1日最大1000円です。利用できるのは高校生以上。東急が変革のひとつとして進めているサブスクリプションサービス「TuyTuy」を使うと、よりお得に利用できます。

 また将来的には、従来のような博物館に戻す予定だそうです。

【了】

【いろいろ変…?】「電車とバスの博物館シェアオフィス」を写真で見る

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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