逆さスカイツリー&弓矢スカイツリーの絶景! カヌーから見る別世界な東京 体験気軽に

東京オリンピックでカヌー・スラローム種目は東京都江戸川区の競技場で開催されましたが、実はカヌーは都心の川で手軽に楽しむこともできます。水面近くから見る景色はいつもの風景とは違う別世界でした。

初めてのカヌーにドキドキ

 東京オリンピックにて、2大会連続のメダル獲得を目指した羽根田卓也選手の奮闘も話題になったカヌー・スラロームは、都心に近い江戸川区内の競技場で行われました。多くの川や水路がある東京23区東部は、初心者でも気軽にカヌーで水上散歩ができるツアーが開催されています。

 今回体験したのは「Outdoor Sports Club ZAC」が主宰する、その名も「スカイツリーカヌーツアー」です。カヌーを浮かべるのは江戸川区と墨田区、江東区の境を流れる旧中川。荒川から分かれる穏やかな川なので、初心者でも安心だそうです。事前のレクチャーも含めて所要時間は約1時間40分。スカイツリーのビューポイントまで往復します。

 このツアーは、大人同伴であれば4才から参加可能ということで、かなりハードルは低いはずなのですが、まったくの初心者の私(古屋啓子)は未知の世界にドキドキです。

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スカイツリー目指してカヌーを漕ぐ(Outdoor Sports Club ZAC撮影)。

●いざ乗船 転覆したら「上を向け」

 ツアーは朝9時にスタート。まずはガイドさんからパドルの使い方など、カヌーの基本を教わります。パドルは両手で肩幅より少し広いくらいの間隔で持ち、腕を後方に返すように右、左……と漕いでいくこと。右を漕げば左前方に、左を漕げば右前方に進むので、その間を調整しながら進んでいくイメージだそうです。

「初めてだとパドルを水に深く入れてしまいがちなので、なるべく寝かせるように」「ブレーキをかけたい時はパドルを水中に深く差し込んで前方に押し出すように」といったコツを聞きしばらく練習をしたら、ライフジャケットをつけて、いざ乗船です。

 ツアーの基本は2人用のカヌーです(プラス料金で1人用のカヌーも用意してもらえます)。まずは後方に同行者が、続いて私が前に乗り込みます。スキー場のリフトでも乗るときが一番ドキドキしますが、ガイドさんがしっかり押さえてくれているので、ほぼ揺れず。「乗船後は足をがに股に開き、両膝をカヌーの内側につけると安定しますよ」とのアドバイスを実践したことで、乗った後も安心できました。

 ちなみに、今までここで転覆した例はないそうですが、万が一水に落ちたら、まずは空を見ること、つまり上を向くのが大事だそうです。当たり前のことのようですが、パニックになったらとっさにはできないのかもしれません。

【まさに「下からの絶景」!】カヌーで目指すスカイツリー一部始終

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