日本政府 アフガニスタンへ自衛隊輸送機3機を派遣 第1陣は8/23夕方出発
国産のジェット輸送機C-2もアフガンへ。
大使館やJICA事務所の職員らの安全な退避が目的
加藤官房長官は2021年8月23日(月)、定例会見において、混迷の続くアフガニスタンに航空自衛隊の輸送機3機を派遣すると発表しました。
今回の自衛隊機の派遣は、現地の大使館やJICA(国際協力機構)事務所などに残留する邦人や現地職員など、出国を希望する人々を安全に退避させるための措置とのこと。準備が整い次第、23日夕方には輸送機1機が第1陣として出発する予定で、この1機を含め、航空自衛隊のC-130H輸送機2機、C-2輸送機1機の合計3機を輸送任務にあてるとしています。
法的根拠について加藤官房長官は、自衛隊法第84条の4「在外邦人等の輸送」に基づくものと説明しており、輸送を安全に実施できるかどうかについては、アメリカ軍がカブール空港およびその周辺地域における安全を確保しているほか、空域の航空管制に関してもアメリカ軍が実施することで航空機の発着が正常に行われており、加えてタリバンについても人員輸送を妨害する動きを見せていないことから安全が確保されていると判断したといいます。
また、派遣先国の同意について加藤官房長官は「本件輸送は、現在のアフガニスタンのような例外的な状況において、緊急的な措置として人道上の必要性から、安全が確保されている状況で自国民などの退避のために輸送を行うものであることから、仮に明確な同意がとれていないとしても国際法上問題ない」と述べており、他国も同様のオペレーションを行っていると認識しているそうです。
【了】
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